アカロ†
'Akalo
地域・文化:ソロモン諸島
マライタ島のサア地域などにおける死霊、または生者の有する霊魂のこと。
アカロは夢のときにも体を離れるが、死んだときに永久に体を離れることとなる。死体の腐敗中は死霊は弱く、腐臭がなくなると強くなるといわれる。死霊は、石灰を額に塗るとはっきりと見えるという。
アカロはまずサアのある地点にまで泳ぎ、次にウラワ(Ulawa)、オル・マラウ('Olu Malau)、そしてサンクリトヴァルのハダ(Hada)近くにまで泳ぎ、最後にガダルカナルのマラウ沖の2つの小島(Marape)にいく。2つの島にはそれぞれ子供の死霊と大人の死霊がおり、大人は子供に紛らさせられることがなくなる。生活は生前と変わらないが、生者が島に行っても何も見えることはない。ただ、笑い声や水の乱れを見るのみである。
アカロは時間がたつと白蟻の巣になり、より強大なアカロに食われる。
関連項目†
参考資料 - 資料/133: