エティン†
Ê'tın, Êtı'nvıt(pl.)
地域・文化:チュクチ
別名:アウンラリン(Aunra'lın、複数形Aunra'lıt)。ケレトと呼ばれることもある。
さまざまなモノの「主」。
チュクチの世界観では、森や川や湖や動物(の種そのもの)や樹木にはすべてエティンと呼ばれるものがついているという。たとえば聖クロス湾のエティンは一つの腕に3つの指があり、アナドィルの河口のエティンは剛毛で、指が3本しかなく、隻眼である。トナカイをつかさどるエティンは儀式に厳格で、不機嫌なときには人間の近くにトナカイの群れを与えない。川や湖のエティンは鉄の道具を好まず、もし誤って入れてしまうと数年間魚が取れなくなるという。山や小川の魚のエティンの体は長く痩せており、髪は顔を覆っている。森のエティンは木の体だが手足がなく、目は頭上にあり、移動するときは丸太のように転がる。
関連項目†
参考資料 -