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地域・文化:モンゴル
竜。モンゴル人の間では、竜は雷様だと信じられている。
まず年の初めに、天の神は竜を、今年は何匹、来年は何匹という風にきちんと数を決めて遣わす。ただ、その数は1匹だったり4匹だったりして一定していない。竜は、自らの影を映すべき雲がないときは登場することが出来ない。また稲妻は竜の尾先にある剣の光である。竜は蛍を食料としているため、蛍が多い夏に雷が多い。
面白いことに、大勢竜がいる場合は、他の竜が雷を鳴らすかもしれないとして互いに自重しあうのに対し、一匹だけの場合はその責任感から雷を鳴らしまくるのだそうである。だから1匹のときのほうが雷は多い。だから蒙古人は雷の多い年には「ああ、今年は竜は一匹なんだな」という。
関連項目†
参考資料 - 資料/87:35