ベフェ

Befe, Mbefe

地域・文化:中央アフリカ・ムブティ


 ムブティ人のうちエフェ、あるいはバレセたちの先祖であるというトーレ。翼が生えているともいうが、シェベスタが1936年に発行した民族誌にはそのようなことは書かれておらず、澤田昌人の近年の調査には出てくる。澤田は他に翼のある存在が見当たらないことを指摘し、キリスト教またはイスラムにおける天使の影響があるのではないかとしている。背が高く3メートルほどもあり、肌は白いともいう。その翼があるというベフェは男女とも精力絶倫でいつでもセックスばかりしていた。男性の性器は伸縮自在らしく、地中を通って女性のところに行き、すぐに妊娠させてしまう。あまりにあれなのでベフェの子供たちであるエフェが彼らを森の中へと追い出した。なのでベフェたちは今でもそこにいる。
 シェベスタは伝承のなかのベフェを陽気で悪戯好きな森の小悪魔であるとしている。
 あるときアポポ(ベイツピグミーアンテロープのこと)がキャンプにやってきた。そこにはベフェがいた。ベフェはアポポの頭を叩いた。そこでアポポは逃げ出し、犬のところにいった。そこで犬がキャンプに行ってみるとやはりベフェがいて、頭を二度叩いた。しかし犬は逃げなかった。ベフェは、「よく我慢した。これから犬は皆キャンプにとどまれ。アポポは森にいろ」と言った。

関連項目


参考資料 - 資料/108:153-4, 189-90


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:32:50