シャラーヒヤー

Sharāhiyā

地域・文化:アラビア


 『千夜一夜物語』第491夜の「ブルーキーヤーの話」に登場する巨人。
 シャラーヒヤーの身長はだいたい23メートル程度で、「知恵の樹」の番人をしている。
 ブルーキーヤーは色々あって、海の果てを歩いていた。彼はあまりの空腹に、ある島に上陸して林檎の樹のように見えるものを手に取ろうとした。すると、木の上から巨人シャラーヒヤーが「少しでも手を触れたら引き裂くぞ!」と叫び脅した。
 ブルーキーヤーが聞くところによると、それはアダムが神との約束に背いて食べた木の実であるという。そしてこの木や島は../サフル王のものであり、自分はサフル王に仕える番人の一人である、と言った。

 語源としてはahya sharāhiya、つまりヘブライ語のehye asher ehye(我は我なり)をアラビア語風に書き直したものの省略形である、という説がある。この言葉は神がモーセに対して言った言葉で、魔術によく使われるという。

関連項目


参考資料 - 資料/199:


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Last-modified: 2008-08-17 (日) 01:02:05