オクリタイ†
Okrītai
地域・文化:古代ギリシア
オクリータイ。
カリステネス作と伝えられる『アレクサンドロス大王物語』第2巻第33節にみえる巨人の種族。
伝説において、アレクサンドロス大王は、ダレイオスの死期を看取ったのちにインドとペルシアの間の土地で種々の不思議な種族や動物たちと出会う。そのなかにこのオクリタイたちも含まれている。
オクリタイは頭に髪がまったくなく、背丈は4ペーキュスほどだった。体の幅は槍のように細い。ライオンの毛皮を身にまとっている。力は非常に強く、アレクサンドロス大王の軍を見て襲いかかったときも武器は木の棒だけであった。アレクサンドロスの軍隊は彼らによって180人が殺されたので、彼は森に放火するように命じた。すると、さしものオクリタイたちも火を避けて逃げていった。
関連項目†
参考資料 - 資料/381:139