ギディム†
Gidim
地域・文化:シュメール
ゲディム(Gedim)。
シュメール語における、普段は地下世界に住んでいる死者の霊のこと。アッカド語のエテンムにあたる。
ギディムという言葉は前2500年ごろから知られているが、その基本的な意味はわかっていない。前二千年紀中葉には、ギディムを意味する楔形文字はほとんど悪霊、魔物を意味するウドゥグの楔形文字と区別がつかなくなり、おそらくかなりの割合で混同されていたと考えられている。
ギディムは基本的には暗く寂しい生活を冥界で送っており、子孫などからの供物がなくなると地上に現われて人々を脅かした。特に殺されたもののギディムは冥界に場所を定めることができず、地上に戻ってきて人々を「捕らえる」とされた。
関連項目†
参考資料 - 資料/193:; 資料/271: