パズズ

Pazuzu

地域・文化:アッカド


 風の悪霊の王。語源は不明だが、人名にも使われていた。
 起源はあまり古くなく、紀元前二千年紀にすでに知られていたとする証拠はない。
 冥界の存在だとされたが、邪悪な風(特に西風)を防ぐ善の性質を持つ精霊だとされることも多かったらしい(儀礼の場合、白魔術に使われるのがほとんど)。例えば出産に関する悪霊../ラマシュトゥはパズズの妻だともされたが、その関係ゆえにパズズがラマシュトゥを地下世界に連れ戻すこともあるとされたのである。多くの場合頭だけで表現されるパズズの護符は建物のあちこちに置かれ、妊婦は退治や新生児をラマシュトゥの間の手から守るためにパズズの護符を首にかけることもあった。
 パズズの姿は新アッシリアや新バビロニアの芸術で表現されたが、それは犬のような顔、以上に膨らんだ眼、ウロコに覆われた体、鳥の脚、4枚の翼、というようなものだった。男根は蛇であるともされた。図像的な要素は犬のような顔と翼の生えた胴体の2つあるが、それぞれ別起源だったと考えられている。

関連項目


参考資料 - 資料/351:; 資料/394


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Last-modified: 2008-08-17 (日) 00:54:26