地域・文化:ユダヤ教
ザムズミーム(Zamzummím)。 英語でZamzummites。 複数形。 旧約聖書に登場する巨人族のうちの一。『申命記』第2章第20節にあり、それによればアンモン人はレファイムのことをザムズミムと呼んでいた。ザムズミムはアナク人たちのように背が高く、数も多くて強大であったが、ヤハウェがザムズミムを滅ぼしたため、アンモン人たちはそこに住むようになった。
ザムズミムという単語は旧約聖書の中でも『申命記』にしか見られず、旧約聖書と無関係なほかの資料には見いだせない。語源的にはヘブライ語の語根ZMM「悪を練ろうとする」に関連するもので、歴史的に実際に存在した民族とは無関係であると考えられている。また、死者の悪霊であるとか、冥界の精霊であるとかいう説も出されている。
参考資料 - 資料/269