チュウ†
Çıwı, Civi
地域・文化:テュルク
マフムード・カーシュガリーの『テュルク諸語集成』に紹介されている、妖怪(ジン)の一群。
彼によると、テュルクの人々は、二つの国が戦うことになると、その戦闘の前に、それぞれの領土に住んでいるこれらの妖怪たちが先だって人々の代わりに激しい戦闘を行なう、ということを信じている。どちらが勝つにしても、人間側の勝利も勝ったチュウたちの住んでいる国にもたらされることになる。チュウが負けたほうの領土の支配者は、やはり同様に敗北を喫することになる。遭遇前の夜には、テュルク人の軍勢は妖怪たちの弓矢による犠牲を避けるため、天幕のなかに隠れる。
語源としてクローソンはペルシア語のデーウを挙げているが、定かではない。
関連項目†
参考資料 - 資料/642:394; 資料/590:235