嬢矩吒

Hikuta
ひくた

地域・文化:仏教


 梵語でニヤンクター(Nyaṅkuṭā, 『仏教漢梵大辞典』p.1187)。
 『瑜伽師地論』(T1579, 30, 296c12-13)やそれを引用する『往生要集』大文第一「厭離穢土」によると、八大地獄の周辺の出園には死骸と糞尿に満ちた泥沼があり、孃矩吒という虫が多く棲んでいる。この泥沼に落ち込んだ生き物の皮を穿って肉の中に入り、筋を断って骨を破り、髄を食うという。『阿毘達磨倶舎論』は「娘矩吒」と書き、口が針のように鋭い、とする(T1558, 29, 58b26)。『瑜伽師地論略纂』によると、身長が一尺ほどで、頭は黒く体は白い(T1829, 43, 26b19)。
 『一切経音義』では../針口虫の別称とある。

関連項目


参考資料 - 資料/235:; 資料/874:43-44


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Last-modified: 2011-12-16 (金) 03:52:27