ククウェアク

Kukuweaq

地域・文化:北米先住民・イヌピアク


 10本足のホッキョクグマ。次のような話がある。
 北の集落が飢餓にあえいでるとき、ある男がセイウチを捕まえた。しかし、彼は慣習にしたがわずにセイウチを隣人と共有しなかった。そんなわけで、隣人のクチラクは、たくさん養うべき子供がいたので困った。そこで彼は自分の家族のために狩りに行くことにした。
 氷河の上まできたとき、彼はククウェアクの巣穴を見つけた。ちょっと怖かったが、彼は凍りの穴の中で熊がもどってくるのを待った。そして熊が現れたとき、彼は槍でその目玉を突き、それで逃げた。ククウェアクは大声で叫んで水の上に飛び出し、クチラクをそのにおいで追いかけ始めた。クチラクはうまく熊を誘導して狭い路に誘い込み、そして殺した。彼はその後10本の足のうちの一つを切り取って持ち帰り、家族にご馳走した。彼の隣人はその話を聞いて、喜んでセイウチの肉を分けたので、クチラクは村全体にククウェアクの肉を分けた。
 それでいいのかクチラク!

関連項目


参考資料 - 資料/288:

2008-08-16


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Last-modified: 2013-09-11 (水) 16:45:50