アスタロト†
Astaroth, Ashtart, Astarte, Ashtaroth, Astoreth, Asteroth, Astarath, Ashteroth, Ashtoroth, Astorath, Asthoreth
עַשְׁתֹּרֶת
地域・文化：悪魔学
アシュトーレス(ʕaštōreṯ)。
旧約聖書起源の悪魔。聖書では女神だったが、悪魔学では男の悪魔だとされた。
アスタロトの名は聖書中では『列王記上』11:5、『士師記』10:6、『サムエル記上』7:3-4他に現れる。その起源はアッカドの豊饒や性愛、戦闘の女神イシュタルであると考えられている。イシュタルはカナアンに伝わり、アスタルテとなり、主神バアルの配偶神とされた。その祭儀はすべて女性が行ったとされる。聖書の『エレミア記(44:16-19)』などでは邪神として登場する。
近世の悪魔学では、アスタロトは../ソロモン王の72の魔神の1人だとされ、「座天使の公子」「地獄の大公」「恐怖公」などと呼ばれた。「彼」は唇を血でぬらして全身黒づくめの天使の姿をしており、右手には毒蛇を持ち、地獄の竜にまたがり、毒を吐き出す。過去と未来を見通す能力があり、常に安楽に過ごし、人を怠惰に導く。
ミカエリスの階級においては座天使の君主の一人で、怠惰な生活を人間に送り込む。聖バルトロマイと対立する。『エノク書』では堕天使の一人で、40の軍団を率いるとされる。『ホノリウス』では、水曜日に召喚されるという。
関連項目†
参考資料 - 資料/356; 資料/85:; 資料/126:
