ダゴン

Dagon
דָּגוֹן

地域・文化:悪魔学


 ダーゴーン(Dāḡôn)。
 ペリシテ人の神(『士師記』16:23、『サムエル記上』5:2-7他)。
 ダゴンとは、ヘブライ語の「ダグ(魚)」と「アオン(偶像)」の合成語である。ダゴンは、半人半魚の人魚のような格好をしていた。当然彼は漁神であり、また農業の神でもあった。農業の神という側面は、魚は多くの卵を生むので豊作と結びつくからと考えられる。メソポタミアではダガンとして信仰されていた。マカベヤ時代にも、アシドドにはダゴンの神殿があった。彼は天候気象の神か地下の神、とも考えられている。
 サムソンは、ペリシテ人の捕虜となったが、最後にはダゴン神殿を破壊して自らも死んだ。そのとき殺されたペリシテ人はサムソンが生前殺した人数よりも多かったという。また、神の箱をダゴン神殿においていたところ、ダゴン像がバラバラになって倒れていた、という記述もある。(『サムエル記上』5:1-4)
 プランシーによれば、第二階級の魔神である。地獄のパンの製造・管理を司る。

関連項目


参考資料 - 資料/356; 資料/85:; 資料/181:; 資料/126:; 資料/86:; 資料/332:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:26:15