お機火

Ohatabi
おはたび

地域・文化:日本・愛知


 冬、溺死した女の火。
 かつて額田郡の矢作に菱池または岩堀池という湖があったころ、東岸の鷲田に対岸の野場から嫁いできた女がいた。冬のある日、日没前に渡ろうと、急いで菱池の氷上を里のほうへと走り、途中で溺れそうになるも、先を急いでいた。里家に着き機織り機を借りて帰途についたが、もはや辺りは滄然として、氷上の北風は寒く、身に当たってくる。そうしたなか、前に溺れそうになったところで急に氷が解け、女は湖に沈んでしまった。それ以来、菱池の中央に一つの陰火が恨みを引いて現れるようになった。これをお機火という。

関連項目


参考資料 - 資料/901:520-521


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Last-modified: 2012-08-26 (日) 23:53:58