寸白男

Sunbakuotoko
すんばくおとこ

地域・文化:日本


 サナダムシ(寸白)が転生した男。クルミに弱い。
 『今昔物語集』第28巻第39話にある話。
 むかし、京に、お腹にサナダムシを持つ女がいた。女は後に結婚して男児を産んだ。男児はすくすくと成長し、信濃守に任命されるまでになった。男が新任祝いの宴に出たところ、クルミ料理がたくさん出された。それに対して男は非常に苦しむ様子を見せた。不審に思った老信濃介が「(クルミが苦手な)サナダムシが人になって産まれたのが信濃に赴任してきたのではないか」と疑い、クルミをすりつぶしたものを入れた酒を男に差し出し、こういうときの慣習だから飲むように言った。とうとう男は観念し、「実ニ寸白男。更ニ不可堪ズ」と言うやいなや、水となって流れて消えてしまった。

関連項目


参考資料 - [[資料/]]


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Last-modified: 2015-02-15 (日) 10:15:36