小右衛門火

Koemonbi
こえもんび

地域・文化:日本・奈良


 川堤に現れたという妖怪。ある時、小右衛門という百姓が、この妖火の正体を見極めようと、堤のところへやってきた。すると北からその火がやってきて、小右衛門の頭の上をかすめた。そのとき、小右衛門には流星のような音が聞こえ、小右衛門は恐怖心から思いっきりその火を杖でたたいた。すると、火はいきなり数百に分かれ、小右衛門を取り囲む。小右衛門はますます怖くなり、その場から逃げ出してしまった。しかし小右衛門はその夜から発熱し、まもなく死んでしまった。
 以来、人々はこの火を小右衛門火と呼ぶようになった。この火はだんだん小さくなり、二百年ほどで消えたということである。

関連項目


参考資料 - 資料/222:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:44:17