コボルト

Kobold

地域・文化:ドイツ


 正しくはコーボルト。
 英語のゴブリン、コブラナイなどの家の精霊はコボルトの訛化したものである。彼らは家の精霊であり、その語源はギリシア語でいう「子供」らしい(彼らの姿かたちが語源だと思われる)。そしてコボルトの派生語が鉱物であるコバルトらしい。
 コボルトはまず、住みつきたいと思う家に木切れを置いたり、牛乳のいれものにおがくずを入れたりして、人間の反応を見る。住人たちがそれらを掃除したり捨てたりすれば、コボルトは大抵の場合は住みつかない。そしてそのままにしておけば、コボルトはその家に住みつく。昼間に姿をあらわすことはまずないが、住民が寝静まった夜中に彼らは皿洗い、パン焼き、馬の世話など、家事の手伝いをするという。そして、その見返りに彼らは皿いっぱいのミルクをもらう。しかし、そのような報酬を与えないと彼らは住人たちに死ぬほど痛い目を合わせたりするらしい。これで死んだ人もいたらしい。また、報酬を与えすぎても侮辱された! と怒って家を出て行ってしまう。 ただ、気に入ると何世代も住み着き、その家を繁栄させる。先祖の霊だという説もある。
 コボルトはもともと姿がないのだが、姿をあらわすときは少年だったり男だったり、時には猫、鶏、羽、陶器の破片と千変万化である。
 コボルトは鉱山にも姿をあらわす。そこで銀を盗んでいって、役に立たないと思われていた金属をかわりに置いていく。その金属が、コバルトと呼ばれるということである。

関連項目


参考資料 - 資料/125:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:21:48