ナハツェーラー†
Nachzehrer
地域・文化:ドイツ
ナッハツェラー。
シュレージェン地方やバヴァリア地方、カシュービア人の間で信じられている吸血鬼。ナハツェーラーは死後蘇生した死体だが、生き返っても食べるものがないのでまずは自分の衣服を、次いで自分の肉体を食べ始める。自分の肉体を食べるということは親族の肉体を食べるということであり、親族は次第に衰弱していく。そうしてからナハツェーラーは豚の姿をして彼らの前に現れ、血を吸う。
ナハツェーラーはある意味強力な吸血鬼で、教会の鐘を鳴らし、その鐘の音を聞いたものを皆殺しにすることができるという。また、彼の影に触れたものは呪われて死ぬともいう。
ナハツェーラーは典型的な「早すぎた埋葬」、つまり生きているにも関わらず死んでしまったと勘違いされて土葬されてしまった例が伝承の元になっているらしい。
関連項目†
参考資料 - 資料/174: