地域・文化:西ヨーロッパ
「自らの尾をむさぼるもの」。
自らの口の中に自らの尾をくわえている蛇のこと。
錬金術や魔術において特有の象徴となった。「永劫回帰」を意味しているとされる。古代末期の魔術文書やアイテムにしばしば見られる。
起源はおそらくエジプトの太陽の守護神であるメヘンであると思われる。メヘンも自らの尾をくわえる形で描かれており、ウロボロスの起源はエジプトあるいはフェニキアだといわれていたからである。
しかしながら、古代東地中海に限らず、自らの尾をくわえる神話的な蛇の存在は広く知られていたらしい(ヴァースキ、ミズガルズオルム参照)。