地域・文化:ゾロアスター教
パフラヴィー語ではカル(Kar)。
ウォルカシャ海に棲む善性の魚類。「ウィーデーウダード」第19章第42節では「深淵の底に水棲するもの」と呼びかけられている。
以下は、中世ペルシアにおける物語。創世神話における第3の時代に、大地を取り巻くといわれたウォルカシャの海に生えていた木、白ホームを守る魚がカラだった。白ホームは、万物を長寿にする霊薬が作られていた。カラは、どんなに小さな音でも聞き取ることができるため、侵入者をすぐに察知できる。アフレマンは大蛙(../ワザグ)を使ってこの木を枯らせ、この世の生き物を滅ぼそうとした。しかし、カルによって白ホームは大蛙の侵略から守られている。