地域・文化:ゾロアスター教
チャムローシュ(Camrōoš)、チャムロッシュ。
スィームルグとよく混同される、神話上の鳥。パフラヴィー語文献『ブンダヒシュン』第19章15節によれば、アルブールジュ山(エルブルズ山)の頂上に棲んでいる。
イランには、3年ごとに他の国々から略奪をしてイランを破壊しつくそうとして、人々が攻め込んでくる。それは世界をおびやかすことにもなる。そこで天使のブールジがアラグの地(湖)からやってきて、この鳥を刺激する。するとチャームローシュはすべての高い山の上を飛んでいき、悪いやからを、まるで餌でも食べるかのようにつかみ出すのである。
すべての鳥の王であるが、霊鳥スィームルグだけはその例外である。