グラハ

Graha

地域・文化:インド


 「つかむ者」「猛禽類」。
 病気を引き起こす悪霊の一種。この悪霊によって引き起こされる病気のこともグラハという。

 病気の悪霊には何々グラハという名称がつくことがあったようで、たとえば『シタータパトラー・ダーラニー』にはヤクシャ、ラークシャサ、ピシャーチャ、ブータ、クンバーンダ、プタナ、カタプタナといった悪霊悪鬼と並んでウンマーダグラハ、チャーヤーグラハ、アパスマーラグラハなどが羅列されているらしい。

 ソグド語ではkr'γとなり、「悪霊による病気」を意味する。古ウイグル語にもこの語は入り、そこでは神話上の惑星、「猛禽類」という意味でkr'xあるいはk'rxと表記されている。

関連項目


参考資料 - 資料/526:474


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