地域・文化:ローマ
プリニウスの『博物誌』6.195ではアルタバティタエ(Artabatitae)となっている。それによると、アルタバティタエはエティオピアに住む、四つの脚で歩く種族であり、野獣のようにうろつくという*1。
よく見かけるartibatiraeの出典については調査中。
PL版のラバヌス・マウルス『宇宙論』(De Universo、844年ごろ)第7巻第7章「怪物について」では「アルタバティチェ」(Artabatice)となっているが、これはPL版がtaeをceと誤植しただけかもしれない*2。また最初のラテン語=中期英語辞典『文法の精髄』(Medulla Grammatice、15世紀半ば)にも「アルタバティチェ」の綴りで載っているようで(no.1392)、「野獣のように歩く人」(?)と説明されているようである。同時期のラテン語=フランス語辞典にも同じようなことが書かれている*3。
参考資料 - 資料/24: