セイレーン

Seirēn
Σειρην

地域・文化:古代ギリシア


 セイレン。
 複数形セイレーネス(Seirēnes、Σειρηνες)。
 鳥の下半身に女性の上半身の妖怪。集団で海におり、その美声でもって船乗りを誘惑し、死に至らしめる。オデュッセウス一行もこの化け物集団に出会ったが、乗組員は耳にロウをし、オデュッセウス自身はマストに体を縛り付けたため、なんとか危地を脱出することに成功した。誘惑に乗らなかった船乗りが多すぎて自尊心が傷つき、自殺したとも言われている。
 なお、ヨーロッパ中世では、下半身が魚となるのは8世紀ごろが最初である。それからしばらくの間はセイレンの存在は信じられていた。

関連項目


参考資料 -


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