ティンパニアイオス

Tympaniaios
Τυμπανιαιος

地域・文化:ギリシア


 「太鼓のような」。
 吸血鬼ヴリコラカスのこと。その身体が風船のように膨らんでおり、皮膚が太鼓の羊皮紙のように張り詰めており、叩くと太鼓と同じような音がすることからこのような名前がついている。この言葉は近代になってもキュントス島(Kynthos, Thermia)で使われた。17世紀のレオネ・アラッキ(Leone Allacci)の著作"De quorundam Graecorum Opinationibus"(1645年)で既に知られていた。
 もともとの意味では、蘇った死者であるティンパニアイオスは恐れられるというよりは、尊敬されていた。しかしスラヴの影響でヴリコラカスという言葉が凶暴な吸血鬼として使われるようになると、ティンパニアイオスもその吸血鬼だとされるようになった。

関連項目


参考資料 - 資料/344:; 資料/174:


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