地域・文化:古代ギリシア
別名:ヒュドリッポス。
海の神々の乗り物である動物。姿は上半身が馬で、下半身は魚。ただ、翼が生えていることもある。
ヒッポカンポスは海の女神ネーレイデスのうちのテティスが乗る動物として、また、ポセイドンの戦車を引く動物として美術のなかで表現されている。
いくつかの点ではケトスとも似ている。
近世の博物誌では、たとえばコンラート・ゲスナーの<a href="http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/nature/Gesner-web/fish/html/normal/l224.html" target="_top">魚編p.224</a>に絵があるが、北の海に棲む動物であるということになっている。オラウス・マグヌスによれば、海の馬は、頭のほうは馬だが脚は牛のようにひづめが割れていて魚のひれのようになっており、ノルウェーとイギリスの間の海に棲んでいる、とのこと。捕らえて食べられることもある。