*ラフム [#d0b0489a] CENTER:&size(25){Laḫmu&br;}; 地域・文化:アッカド ---- 「毛の生えたもの」。&br; シュメール語でラハマだが、言葉自体はセム語起源でサルゴン時代以前にシュメール語にラハマとして入ってきた。&br; ラフムはもともとは川の精霊で、野獣や家畜を、川の水を通じて面倒を見ていた。水の流れ(~~~)は流れるような体毛として表現され、それが彼の名前の語源となった。この「体毛」は多くの場合4つか6つの大きな巻き毛によって表現されている。水の精霊であるため、水の神エンキ/エアと深いかかわりがあった。また、美術上ではクサリクとも密接な関係があったらしい。新アッシリア時代には、その彫像が建築物の土台に埋蔵されて魔除け・病気除けとされた。&br; 創世叙事詩『エヌマ・エリシュ』では、ティアマトの11の怪物のうちの一つとされ、戦争の後はマルドゥクの配下とされるようになった。&br;&br; というわけで、ラフムはドラゴンではありません。 **関連項目 [#ndde496f] -[[../ティアマトの11の怪物]]、[[../クサリク]]、[[../ラハマ]] -[[キーワード/怪人]] ---- 参考資料 - [[資料/350]]:; [[資料/271]]: