地域・文化:アッカド
シュメール語からの借用語。原義は不詳。
女性形はラマッサーティ。
善なる精霊。ラマッスは人間の頭の牛で、翼が生えている姿で想像された。普通は女性であるとされる(?)。
バビロニアの夢占いでは、ラマッスが狐と同一視されたことがあった。例えば
「夢の中で狐を捕まえたものは、ラマッスを捕まえるであろう」
「しかし一度捕まえた狐が仁方ならば、一度捕まえたラマッスも同様に逃げてしまうだろう」
というような占いが記録されている。ラマッスは幸運の精霊であるから、上の占いは幸運に恵まれることを意味し、下のほうは不幸になってしまうことを意味する。ラマッスと狐という言葉に何らかの関係があるためにこのような解釈がうまれたと考えられているが、具体的なものは何も分かっていない。
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4枚の美しい鳥の翼を持ち、頭は鳥や人間や獣の場合が多い。キリスト教の天使の遠い祖先。信仰心の篤い人に対しては彼らの先導をしたり、守護霊になって後ろを歩いたりするところが天使に似ているのだ。目には見えない存在である。