[[TopPage]]
#csv2newpage(メラネシア, _name, spelling, culture, reference, classif, original, body, relevant)
//,アバイア,Abaia,メラネシア,[[資料/334]]:,[[キーワード/宇宙的]],, 巨大な鰻。巨大な湖に生息し、そこの魚たちを捕食者たちから守っていた。&br; もしそこの湖で釣りをするものがあらば、アバイアは大雨を降らせてその人間たちを飲み込んでしまうといわれた。,&br;
//,ヴイ,Vui,メラネシア,[[資料/86]]:,[[キーワード/総称]],, 精霊の総称。幽霊であるティンダロとは違って人間とは独立した存在で、人間より知性が高いらしい。,[[../ティンダロ]]
//,アイダガギオギオ,,メラネシア,[[資料/207]]:,[[キーワード/民話]],, メラネシアはモノ島のはなし。&br; ある村にワイドゥドゥという男がいた。ワイドゥドゥには手足がなかったが、兄弟たちが世話をしてくれていたのでなんの支障もなく暮らしていた。&br; あるとき、兄弟が外に出ていると、アイダガギオギオが現われてワイドゥドゥに行った。「出て来い」と。アイダガギオギオは全身を木の葉で飾り、多くの槍を持った恐ろしい存在だった。ワイドゥドゥは恐れ、命乞いをした。すると、アイダガギオギオは椰子の実を取って来いと命令した。しかし、彼には手足がないので動くことはできない。そこでアイダガギオギオは自らの手を貸し、彼を椰子の木に登らせた。ワイドゥドゥは木に登ると、この怪物の言われるがままに椰子の実をもぎ取って、たくさん下に落とした。アイダガギオギオは椰子の実の汁を飲み、実を食べて帰っていった。&br; 兄弟たちが帰ってくると、ワイドゥドゥは今日あった出来事を彼らに話した。彼らは策略を練った。&br; 翌日、再びアイダガギオギオがワイドゥドゥのところへとやってきて、同じような命令をした。ワイドゥドゥはまず手足をアイダガギオギオから借りて椰子の木に登った。しかし、彼は椰子の実をもぎ取ろうとはせず、貝を吹いて兄弟たちを呼び寄せたのである。手足のないアイダガギオギオはもはや打つ手もなく、兄弟たちのされるがままに殺され、燃やされ、灰になってしまった。&br; アイダガギオギオがいなくなったので手足はワイドゥドゥのものになり、兄弟たちは仲良く暮らしたとさ。&br;&br;※書きかけ,&br;
//,ドガイ,Dogai,メラネシア,[[資料/302]]:715,,, 妖怪。男も女もいるが、全体として人間に有害である。人の心を挫折させたり、穀物をだめにしたり、魚を網から遠ざけたりする。,&br;
//,アベレ,Abere,メラネシア,[[資料/334]]:,,, 女性の人食い。野人。若い女と一緒にいる。&br; 湖や沼地の水の中から、彼女のところに近づくように人間の男を誘惑し、(中略)、彼を殺して食べてしまう。,&br;
//,トゥンブナ,Tumbna,メラネシア,,,, 幽霊、祖霊。,&br;
//,ワルタハンガ,,メラネシア,,,,,&br;
//,アウンガ(フォックスの資料による),Aunga,サンクリストヴァル島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 人間の魂を構成する二つの部分のうちの一つ。アウンガは、人間の善意の部分である。死の当日に冥界マラバ(Maraba)へ旅に出る。マナ(現地語でメナ:Mena)を所有しないため、崇拝はされない。&br; アウンガはまずハウイハイハ(Hau'iha'iha)に行き岩を少し砕いて岩を打ち、岩が開けて道に出る。道は氏族ごとに異なる。そこで海に飛び込み、ハウニ・タラウ(Hauni Tarau:渡り岩)の上にたち、アオ・アウンガによって釣り上げられて最終的にハウ・ニ・ケニ(Hau ni keni:女の岩)の上に放り投げられ、ハウ・ホノホノ(Hau Honohono:閉じ岩)に連れて行く。そこにはカリンガプシという老婆がいて、耳に穴がないかどうかを調べる。奪衣婆みたいなもんで、もしアナがあればロドマラ(Rodomana)というものの仲間に入れ、なければ脚の間から悪いところへと追いやる。それからさらに様々なところに行き、マラバ島(Maraba)の山頂でハトウイブアリ(Hatuibwari)に出会い、トトマヌ川(Totomanu)とワイ・マウリ川(Wai Mauri)川という不思議な川で水浴する。そしてヒオナ(Hi'ona)またはフィゴナ(Figona)となり、とくに善良で敬虔なひとはウヌア('unua)となり、永遠の命をえて至上神と結合する。,[[../アダロ]]
//,アタロ,'Ataro,サンクリストヴァル島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, サンクリストヴァル島のワンゴでは、死後死後肉体を離れた霊魂はアタロ('Ataro)となり、ワラウ島近くの三つの小島に行く。あの世に行ったときはまだ自分が死んだとは気付いておらず、自分が離れてきた国の話を出会った友人に話すが、数日後キング・フィッシャー鳥が頭を砕いてはじめて死霊となる。死霊となってからはあてもなくさまよい、洞窟にやどる。時化のためにこの島に上陸する人間がいても、おそれて消えてしまう。これらのアタロはマナを生前持たなかった人間の死霊だが、力強いアタロは極めて活動的で力があり、とくに恐れられる。,[[../アウンガ]]
//,カリンガプシ,Karingapusi,サンクリストヴァル島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, アオ・アウンガに連れてこられた霊魂の耳たぶを調べる老婆。死者は、耳たぶに穴があれば、ロドマナ(Rodomana)に行くことを許される。しかしなければ脚の間から悪いところに追いやられる。,[[../アオ・アウンガ]]、[[../アウンガ]]、[[../奪衣婆]]
//,アオ・アウンガ,A'o Aunga,サンクリストヴァル島,[[資料/208]]:,[[キーワード/冥界]],, 「霊魂漁師」。&br; 海に飛び込んでハウ・ニ・タラウ(Hau ni Tarau:渡り岩)に立った霊魂アウンガを釣りざおで釣り上げる存在。アウンガを再び放すこともあれば遊ぶこともあり、苦しめることもあるが、最後にはカリンガプシのいるところに連れて行く。,[[../アウンガ]]、[[../カリンガプシ]]
//,アウンガ,'aunga,サンクリストヴァル島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 「霊魂」。,[[../アダロ]]、[[../アオ・アウンガ]]、[[../カリンガプシ]]、[[../アタロ]]
//,アダロ,Adaro,サンクリストヴァル島,[[資料/133]]:; [[資料/334]]:,[[キーワード/霊魂]],, 人間の魂を構成する二つの部分のうちの一つ。アダロは、人間の悪意の部分である。死後はすぐに体を離れず、10日目にしてやっと体を離れる。マナ(現地語でメナ:Mena)をもっているため、冥界には行かずにこの世に留まり、動物、魚、木などに宿る。住居を壊されるとアダロはさまよいはじめる。&br;&br; 上のとは違う伝承かもしれないが、ソロモン諸島(サンクリストヴァル島も含む)ではアダロは「人魚」としても想像されている。その姿は魚の尾ひれから人間の足が生えているようなものである(R.マグリットの絵画のようなもの?)。頭には鮫のような大きなヒレがついており、人間の耳の後ろにエラがついており、鼻は長く鋭くのびている。&br; 毒をもったトビウオを従えており、嵐の後の海で虹に乗って空を飛んだり、彼の縄張りに入った人間を毒で殺したりする。,[[../アウンガ]]、[[../アウンガ(フォックスの資料による)]]
//,ドゥカ,Duka,サンタクルーズ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; 死後ナテパパ(Natepapa)に行き、タマミ(Tamami)の大火山に行き、噴火口できよめられ、火山に住むという。&br; しかし、ドゥカは森に現れることがあり、暗い夜にはわきの下に火を持っているともいう。,&br;
//,ヌヌナ,Nununa,ショートランド島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。「影」という意味もある。&br; この島では、人が死ぬとまずヌヌナが抜け出てしばらくあたりにいる。そしてブーゲンヴィルに進み、バルビ山にあるイヴェッリア(Iverria)という精霊の国に飛び込む。人が死ぬのは、祖霊によるという。,&br;
//,サクサク,Sakusaku,ショートランド島,[[資料/133]]:,,, 悪霊の一種。&br; 日没から夜中までに出没し、人を危険にさらす悪霊の魔王。,&br;
//,アカロ,'Akalo,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, マライタ島のサア地域などにおける死霊、または生者の有する霊魂のこと。&br; アカロは夢のときにも体を離れるが、死んだときに永久に体を離れることとなる。死体の腐敗中は死霊は弱く、腐臭がなくなると強くなるといわれる。死霊は、石灰を額に塗るとはっきりと見えるという。&br; アカロはまずサアのある地点にまで泳ぎ、次にウラワ(Ulawa)、オル・マラウ('Olu Malau)、そしてサンクリトヴァルのハダ(Hada)近くにまで泳ぎ、最後にガダルカナルのマラウ沖の2つの小島(Marape)にいく。2つの島にはそれぞれ子供の死霊と大人の死霊がおり、大人は子供に紛らさせられることがなくなる。生活は生前と変わらないが、生者が島に行っても何も見えることはない。ただ、笑い声や水の乱れを見るのみである。&br; アカロは時間がたつと白蟻の巣になり、より強大なアカロに食われる。,[[../リオア]]、[[../カリエン]]、[[../キキリバウ]]
//,ガラガラ,"Garagara, Galagala",ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, ソロモン諸島のエディストン島でいう死霊。「影」「反映」「写真」をも意味する。&br; 人が死ぬとガラガラが口から出る。人によって大小があるが、だいたい人間のような形をしていて、淡いが褐色で、顔は汚いという。軒端の下にしばらく留まり、36夜目にサント(Santo)というあの世へと向かう。サントでは死霊は昼に寝て夜に行動し、働き耕す。病気になることはない。,&br;
//,タルンガ,Tarunga,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, ガダルカナル島北山地における、死霊。マナを有し、戦士を助けるという。人々はマナを行使してもらうために犠牲を捧げる。,&br;
//,ティンダド,Tindadho,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, イサベル島人における死霊。死者を離れた霊魂(タルンガ:Tarunga)はティンダドとなり、ラウラウ島(Laulau)という冥界へと向かう。しかしそのときはまだ自分の死には気付いておらず、夜中に墓場に出没するが、人が近づくと消えてしまう。ティンダドはラウラウ近くの岩にとまってはじめて自分の死に気付き、コラパパウロ池(Kolapapauro)に渡してある細い丸太を渡って冥界に向かう。しかしそこにはボラファギナがいて、入れ墨があるかどうか調べられ、なければ橋から落とされて消えてしまうという。,[[../ボラファギナ]]
//,リオア,Lio'a,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, マライタ島のサア地域などにおける死霊。一般のアカロとは違い首長、戦士、人生の成功者たちがなる死霊のことであり、彼らは「サカ(Saka)」であるといわれる。リオアは祭られている間は死霊として長生きするが、忘れられて祭儀が行われなくなると、一般のアカロと同様に白蟻の巣になる。,[[../アカロ]]
//,ハトウイブアリ,Hatuibwari,ソロモン諸島,[[資料/334]]:,[[キーワード/蛇]],, 別名:アグヌア。&br; 宇宙的蛇。,[[../アグヌア]]
//,トマテ・ガニ・ヤンボ,Tomate gani yambo,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/食屍]],, ソロモン諸島のエディストン島でいう、死体を食べる精霊。人々はこれを防ぐために、死体の首に葉をかけた。,[[../グール]]
//,ヴィホナ,Vihona,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/精霊]],, ガダルカナル島北山地における、精霊。マナを有し、農作を助ける。人々は、ヴィホナにマナを行使してもらうために犠牲を捧げる。,&br;
//,カリエン,Kari'en,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, マライタ島のサア地域などにおける、冥界の王。マライタ島の人々は冥界の島をマラペ(Marape)と呼ぶが、カリエンはキキリバウとともにそこの支配者である。船に乗って、死霊を集めた。&br; マライタ島では、伝染病のとき丸太が漂うと、これがマラペの王の船だと言った。,[[../アカロ]]、[[../キキリバウ]]
//,キキリバウ,Kikiribau,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, マライタ島のサア地域などにおける、冥界の王。マライタ島の人々は冥界の島をマラペ(Marape)と呼ぶが、キキリバウはカリエンとともにそこの支配者である。船に乗って、首を集めた。&br; マライタ島では、伝染病のとき丸太が漂うと、これがマラペの王の船だと言った。,[[../カリエン]]、[[../アカロ]]
//,ボラファギナ,Bolafagina,ソロモン諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, イサベル島人における冥界の王。死霊はまずこの王の前に行き、入れ墨を調べられる。入れ墨があれば橋を渡ってあの世にいけるが、なければ橋から落ちて消滅してしまう。,[[../ティンダド]]
//,ティンダロ,Tindalo,ソロモン諸島,,,, 首長または偉大な人間の霊。,[[../ヴイ]]
//,アグヌア,Agunua,ソロモン諸島のサンクリストヴァル島,[[資料/334]]:,[[キーワード/蛇]] [[キーワード/宇宙的]],, ハトウイブアリのこと。&br; 宇宙蛇。,[[../ハトウイブアリ]]
//,マルカイ,Markai,トレス海峡西部諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]]、祖先,, 死霊。&br; 古く死んだものの霊魂で、人々はマリとは違って愛情を持っている。,[[../マリ(死霊)]]、[[../マリ(ニューギニア)]]
//,アタイ,Atai,トレス諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 別名:ネテ(Nete)。&br; 霊魂、死霊。死後、地下世界のパノイ(Panoi)に行くとされる。,&br;
//,ティヌアト,Tinuato,ニューアイアランド,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; 生前、人間にある霊魂はガス(Gas)といい、ガスはつねに体外にあり、氏族の土地に住み、人が死ぬとガスも死ぬ。それに対してティヌアトは体内にあり、人が死ぬと最後の呼吸とともに死者から輩出される霊魂である。ティヌアトは死後1ヶ月は死に場所付近をさまよい低い笛のような音を出す。とくになにもすることはないが、人々から恐れられている。,&br;
//,アーイーンミーロー,Ah-Een-Meelow,ニューアイルランド,[[資料/321]]:,,, 「魚うなぎ」。&br; アーエーンメーロウと読むのかもしれない。&br; ニューアイルランド島東部のラマト湾に出没するとされる巨大な海蛇。だいたい15mほどの長さで、6ノットの速さで泳ぐことができる。その頭は目撃者によればパイソンのようで、首は3~4.5mほどもあり、直径はだいたい0.6mだったという。この手の蛇に共通していることだが、背中にはいくつかのコブが並んでいる。,&br;
//,ヒンタバラン,Hintabaran,ニューアイルランド,[[資料/4]]:; [[資料/22]]:195,,, すべての創造者であるラルナエン(Larunaen)の妹であり妻である悪霊。,&br;
//,ナバエオ,Nabaeo,ニューブリテンのルク島,[[資料/302]]:723,,, 一見善霊のように見えたが、だんだん悪霊になっていった存在。,&br;
//,ミゴー,Migo,ニューブリテン島,[[資料/214]]:; [[資料/279]]:,[[キーワード/幻獣]],, この島のダカタウワ湖(Dakataua)に棲む、毛の生えた怪物。あの世と繋がっているという。,&br;
//,ニオノ,Niono,ニューブリテン島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]] [[キーワード/霊魂]],, 死霊、霊魂。影という言葉と関連がある。&br; ニオノはふだんは体内にあり、寝ているときは気の遠くなったときには体の外に出る。病気は、ニオノが離脱したことによって起こる。それで、人が死ぬと体外に出る。そしてマタナ・ニオン(Matana Nion、霊魂の国。地方によってはGududura、Takum)とよばれるところに行く。マタナ・ニオンについて、あまり詳しいことは解らない。貧者はヤクピラ(Jakupira、Yakupira)に行く。また、この世で臆病なものはあの世で勇敢になるという伝承もある。&br; この世に現れた霊魂はカブトガニの形で病人の周囲をうろつくことがある。,&br;
//,カイア,Kaia,ニューブリテン島,[[資料/307]]:,,, ニューブリテン島のガゼレ半島で信じられている妖怪。地下にすみ(特に火山の下)、人間の姿をとることを好むが、ときに例えば蛇、ウナギ、猪などの姿をとることもある。&br; 原初のとき、カイアはすべての創造主だった。しかし現在、彼らは悪魔で危険な存在になってしまっている。,&br;
//,マツヒクツヒキ,Matshiktshiki,ニューヘブリデス,[[資料/302]]:722,,, 海蛇の姿をしている悪神。海から島々を釣り上げた。,&br;
//,タマニ,Tamani,ニューへブリデス諸島のオーロラ島のマエウォ,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; 死後『鳥の巣羊歯』のある樹に登り、泣いている人をあざ笑う。自分はここにいるのに、なぜ泣くのか、と不思議がるのである。タマニは「真の存在」であるから泣く必要はないという。&br; ついで死霊は深い谷に向かい、そこを飛び、もし向こう側につけば本当に死んだのであり、飛び越えなければ蘇生することになる。彼が海のところへ行くとそこにはすべての死霊が待っており、もし新参死霊が人を殺したことがあれば、犠牲者の死霊はその死霊を引き裂く。そしてしばらくいくとタウの岡につくが、ここは地下世界バノイ(Banoi)への入り口がある。冥界の王が二人いて、鋭い槍で新しい死霊を刺そうとする。また、パンダヌスというものを栽培していなかったものは冥界の豚に食われてしまう。しかしこれを栽培していたものは容易にパンダヌスにのぼり、豚の攻撃から逃れることが出来る。また、生前耳に穴をあけていない死霊は水が飲めず、入れ墨をしていなければ美食ができない。,[[../ガヴィガ]]
//,ガヴィガ,Gaviga,ニューヘブリデス諸島・オーロラ島のマエウォ,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, 冥界バノイの王。死霊を待ち構えて、槍で刺そうとしている。,[[../タマニ]]、[[../マタマキラ]]
//,マタマキラ,Matamakira,ニューヘブリデス諸島・オーロラ島のマエウォ,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, 冥界バノイの王。ガヴィガとともに死霊を待ち構えて、槍で刺そうとする。,[[../ガヴィガ]]
//,ナトマテ,Natmate,ニューヘブリデス諸島のファテ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; 死後、日没まではあの世アボカス(Abokas)にいけないため、葬儀は夕刻に行うという。ナトマテはその後トゥキトゥキ(Tukituki)の砂浜の近くにある一本の大木の上に止まるが、そこに海からタファトケイが現れ、同時に大波で霊魂をさらっていき、サラ・タウという神の尋問にあう。なにも問題がなければアボカスにいくことを許される。アボカスは6~7層よりなり、霊魂はそれぞれで死んでは下の層へと下がっていく。最終層で霊魂は無に帰するとか、蛇やネズミになるとか言われる。,[[../タファトケイ]]
//,サラ・タウ,Sara Tau,ニューヘブリデス諸島のファテ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, 冥界アボカス(Abokas)の入り口で死霊を待っている審判の神。4人の従者がおり、『われわれの一人』であると霊魂を認定すると妨害されずに霊魂はアボカスにいけるが、でなければサラ・タウによって額を引き裂かれ、頭を絞られ、従者の一人によって舌をえぐり出される。,[[../タファトケイ]]
//,タファトケイ,Tafatokei,ニューヘブリデス諸島のファテ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, 地下の冥界アボカスの住人。人々の霊魂が死後所定の大木に登ると海から現れ、同時に大波で霊魂をさらっていく。,[[../ナトマテ]]、[[../サラ・タウ]]
//,アトマト,Atmat,ニューヘブリデス諸島のペンテコスト島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]]; [[キーワード/霊魂]],, 霊魂。死霊も生霊もアトマトと呼ぶ。&br; 人々の霊は死後5日ほどさまようが、5日経つと冥界バノイ(Banoi)へと向かう。まずは海岸をたどってヴァタンッゲレ(Vatanggele)に向かい、歌ったり叫んだり太鼓を叩く。そして樹から海に飛び込むが、島の慣習に従って豚を殺していないと、下に待ち構えている鮫に鼻を噛み千切られてしまう。冥界はこの世と変わらないが、殺されたものや殺したものは別のところにすむ。&br; 死霊は墓地に火として現れ、罪を犯すものをとがめる。,&br;
//,タウゴウ,,ニューメクレンブルグ島,[[資料/190]]:,[[キーワード/霊魂]],, 別名:ケニット。&br; 死者の霊。夜には火花や灯火の形で現れる。&br; 男の霊は生きている女を追いかけ、女の霊は生きている男を追いかけるが、人間たちは彼らから逃げようとする。もちろん、これらの幽霊が彼らに病気や不幸や死をもたらすからである。,&br;
//,ゲスゲス,,ニューメクレンブルグ島,[[資料/190]]:,[[キーワード/霊魂]],, 出産で死んだ女や流れた子供の霊。昼間でも臭いの強い草で体を覆っているのでそれだとすぐにわかる。男、または女を性的に誘惑するという。,&br;
//,ヴァシスゴナ,Vasisgona,バンクス諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, タレギの一種。出産によって死んだ女性の死霊。生きた子供を一緒に連れて行かないと地下世界パノイにはいかないので、母の胸に葉でバナナの軸をつつんだものを抱かせる。死後騙されたことに気付いたヴァシスゴナはもどってきて子供を奪いに来るので、子供は他の家に移さなければならないという。,[[../タレギ]]、[[../産女]]
//,タレギ,Talegi,バンクス諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, アタイ(Atai)。&br; 霊魂。夢でも肉体を離れるが、死後完全に肉体を離れオ・タマテ(O Tamate)またはナトマト(Natmat)になるとされる。これらは「死者」「死体」という意味である。&br; 死霊はすぐには冥界に行かず、しばらくの間は家や墓場の間をさまよって、音を立てたり、墓で火を燃やしたりする。5日たつと生者は小石や竹で死霊を追い出し、死霊は西へ向かい、海岸で海に入る。&br; 死霊は地下世界のパノイ(Panoi)へ向かい、そこで地上と同じように暮らす。,[[../ヴァシスゴナ]]
//,タマテ,Tamate,バンクス諸島,,,, 死者の霊。,&br;
//,タラマウル,Talamaur,バンクス諸島,,,,,&br;
//,ンガニ・ヴァトゥ,Ngani-Vatu,フィジー,[[資料/321]]:,[[キーワード/鳥]],, 巨大な鳥。人間をつかみ取り、食べてしまうという。,&br;
//,タ,Tha,フィジー,[[資料/302]]:727,,, ラウ諸島における姉妹の少女女神のうちの1人。タは悪神であり、ヴィナカは善神。どちらもトゥイ・ヴァカノの娘である。タのほうは嫉妬深く、子供を殺す存在である。&br; この二人が現れて行動を起こすのは、病気回復の兆しであるとされる。,&br;
//,フォトグフル,Fotogfuru,フィジーのロトゥマ,[[資料/302]]:716,,, 事故を起こし、人々を死に至らしめる悪霊。,&br;
//,ヤロ,Yalo,フィジー諸島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 霊魂、死霊。&br; ヤロは死に際して肉体を離れ、あの世ブル(BuluまたはBulotu)に向かい、ンデンゲイ神とともに住む。ブルに向かう途中にはワイニ・ヤロ(Waini Yalo)という三途の川のようなものを渡らなければならない。渡し守がいるが、船は生前の階級によって分けられている。&br; ヤロは睡眠中の人間をわずらわせるが、特に殺されたもの、不貞の女、産褥死者の霊が恐れられる。一方では供物を捧げて祭られることがある。,&br;
//,ウラ,Ura,ブーゲンヴィル,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; シウアイ人では、霊魂はルマ(Ruma)とウラ(Ura)があり、ルマは生命力で、ウラは死後も存続する霊であるという。ウラは死後3つの場所にいくことになっている。1つはルノノ(Ru'no'no'、極楽)と呼ばれる湖で、死霊は働かず、食も豊かで平安な生活を送っている。2つめはカオピリ湖(Kaopiri)という伝説の湖で、正しく葬られなかった死霊が行く。カオピリ湖は血と炎の湖で、霊はいつも餓えている。3つめはイリノル(Irinoru、血の他界)で、戦死者が行くところである。自殺者もいくらしい。&br;&br; ブーゲンヴィル島と隣のブカ島では、ウラは生者に対して悪事を行うことがあるという。ウラは島の中央の火山付近の場所に行き、目玉をくりぬかれた代わりに光るものを入れられる。というわけで、死霊が生者の前に現れても目が光っているのでそれとわかる。夜にブッシュを歩くときは火をつけないと捕らえられるし、儀式を守らないと病気になったりする。しかし、農耕や漁業の手助けになることもある。,[[../ホニング]]
//,ホニング,Hoŋing,ブーゲンヴィル,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, 死者の行き先を決める精霊。死霊はルノノ湖(極楽)か、イリノル(飢餓地獄)に向かうことになる。,[[../ウラ]]
//,ヌヌ,Nunu,ブーゲンビルのモノ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 霊魂。,[[../ニトゥ]]
//,イアレレ,Ialele,ブーゲンビルのモノ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/病気]],, 病霊。,&br;
//,ニトゥ,Nitu,モノ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; 霊魂はヌヌ(Nunu)と呼ばれ、人が死ぬと体外に出てニトゥになる。ニトゥはバレカ(Bareka)というあの世へ行き、ここで身体を回復すると、また自分の島に帰ってくる。バレカで死霊は農園で働き、踊り、夜には歌声が聞こえるが、姿は見えない。詳細はウアウアマイ参照。,[[../ウアウアマイ]]、[[../ヌヌ]]
//,ウアウアマイ,Uauamai,モノ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, ブーゲンヴィル海峡にあるモノ島の精霊。&br; モノ島の死霊はまずスターリング(Stirling)島の南岸にあるフェトゥナで海に飛び込み、イリナ島へ行き、海水浴をしてブーゲンヴィルのパパウに向かい、キエタ海岸の岩へ行く。そこにウアウアマイという精霊がおり、この精霊に贈り物をして道を教わる。もし贈り物がなければ道に迷ってしまう。死霊はさらにさまざまな場所へ行き、最終的にバレカにたどり着く。,[[../ニトゥ]]
//,タムテギ,Tamtegi,レパース島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 霊魂。死後はすぐに離れず、音を立てることがある。100日すると死霊は去るが、食われたものの死霊だけはほら貝で追い払わないといけない。&br; 死霊は山道を辿って火口湖近くの噴火口からロロンボエトギトギ(Lolomboetogitogi)という冥界へと向かう。その途中で魔王ンッガレヴ(Nggalevu)に合図をしてもらい、自分を受け取ってもらう。&br; 死後、この世に出てきて、夜中に火のように現れたり、枯れた羊歯の幹のように道に立ちはだかったりする。また、子供を残して死んだものは子供を病気にして死なせて連れていくともいう。,[[../塗壁]]、[[../ンッガレヴ]]
//,ンッガレヴ,Nggalevu,レパース島,[[資料/133]]:,[[キーワード/冥界]],, マナロ(Manaro)の火口湖の近くの噴火口にいる、死者を受け取る魔王。&br; 死者は火口の上においかかる樹にのぼり、ンッガレヴにどこにいるかと叫ぶ。すると「陽気」が立ち上るという。,[[../タムテギ]]
//,ウ,U,ロヤルティ諸島のリフ島,[[資料/133]]:,[[キーワード/霊魂]],, 死霊。&br; ウは死に際して肉体を離れるが、ときどき友人や親族のもとに現れる。ただ、害をなすというので生者には恐れられる。たとえば子供を残して死んだ人間は子供を連れに来るという。&br; 「オェー」とかいう声を出す。,&br;

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