麒麟

Kirin

地域・文化:中国、日本


 [鹿希][鹿吝](『広雅』)。
 英語だとKirniとなっているが、これはKirinの誤植。古いものではバートンによるアラビアン・ナイトの注釈からインターネットの幻獣辞典に至るまで、直ってないのが多い。

 瑞獣(現われると世の中が平和になるという幻獣)。360種の獣の長。
 その身体は全体的には鹿のようで、頭に角がある。そして、その角には肉球のようなものがついている。体の色は五彩で、腹の下は黄色である。頭が竜のように描かれていることもある。
 その性質は穏やかで非常にかしこく、生きた虫を踏まず、生きている草も踏まない。

 麒麟は、麒と麟の2種類をあわせたものである、という考え方もある。『三才図会』では麒麟の雌を麒といい、麒麟の雄を麟である、としている(逆の説もある)。また、角があるのが麟で、角がないのが麒である、ともいう。『五雑狙』では、獣の中で最も「仁」なのは麟だとしている。

関連項目


参考資料 - 資料/152:


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