[[TopPage]]
#csv2newpage(北アジア, _name, spelling, culture, reference, classif, original, body, relevant)
//,コルモス,Kormos,北アジア・アルタイ,[[資料/302]]:720,,, 人間に生涯憑く悪霊。ちなみに善霊のほうはヤユツヒ(Jajutshi)。,&br;
//,ホツァダム,Xotsadam,北アジア・イェニセイ・ハンティまたはケト,[[資料/302]]:728,,, おそらくホサダムのこと。女性の悪魔で、もともとは天空神エツの妻だった。,[[../ホサダム]]
//,ミトグ,"Mitgh, Mitg",北アジア・イテリメン,[[資料/267]]:; [[資料/371]]:880,[[キーワード/水]] [[キーワード/天候]],, 海の精霊。嵐を引き起こす。&br; 魚のような姿をしている。,&br;
//,サタナ,Satana,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/悪魔]],, キリスト教のサタンのこと。ロシア語経由で入った。&br;&br; サタナは、人間が死んだときに行くところへの穴をあけて、人間を死ぬようにした張本人である。また、植物の液果のような、下に実るものも食べるようにさせたという(エデンの園の変形?)。,[[../サタン]]
//,クーンニ・アンバ,Kuunni amba,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/音]],, 呼ぶ妖怪。,&br;
//,モーッケーンネーニ,Mɵɵkkeenneeni,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/海]],, 海の神、または水のなかに住んでいる人々。,[[../ケルメンネーニ]]
//,カルジャミ,Kalǰami,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/巨人]],, 別名:ハーン、ドゥワシュ。&br; ウイルタの昔話のなかに現れる大男の怪物のこと。鬼。頭がとがっており、血を怖がり、テウクテというところを渡らない。また、人間の子供をさらって目鼻口にヤニを塗りつける。&br; この怪物が腰に下げている袋もカルジャミと言い、そのなかには人間や獣の爪なんかが入っている。カルジャミを手に入れるとその人は幸福になれるが、爪などに触ると不幸になるという。,[[../ハーン]]、[[../ドゥワシュ]]
//,ドゥワシュ,Duwasu,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/巨人]],, 巨人カルジャミのこと。,[[../カルジャミ]]
//,ハーン,Xaan,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/巨人]],, 巨人カルジャミのこと。,[[../カルジャミ]]
//,シュリ,Suli,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/狐]],, ウイルタ語で狐のこと。&br; ウイルタでも、狐は昔話のなかでは人間に化けることができる。しかしそのときでも尾と小指はそのままであるという。,&br;
//,プイムル(ウイルタ),Puimul,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:; [[資料/369]]:1165,[[キーワード/蛇]] [[キーワード/竜]],, 竜蛇のような怪物。湖にいて、人を殺すという。プイムルがいる湖は水が白い。&br;&br; 古代日本語の蛇(へびhebi<へみhemi<ふぇみφemi<ぺみpemi)と関連があるという仮説がある(<small>これによれば、ウイルタと同じくトゥングース諸語に含まれるネギダールのヒム、ウルチのプイム、オロッコのポモイ、ナナイのプイムル、オロチのシームも同語源であるとされる</small>)。,[[../ヒム]]、[[../プイム]]、[[../ポモイ]]、[[../シーム]]、[[../プイムル(ナナイ)]]
//,アンバ,Amba,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/総称]],, 昔話のなかに現れる妖怪や魔物の事。ambam(ba) baaxaというと、「妖怪が頭に入ってばかになった」という意味である。,[[../ダブダ]]
//,ケルメンネーニ,Kəlmənneeni,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/地下]],, この世界の下に住んでいる人々。天上のボーッケーンネーニと対照的に、帯を胴より低く締めている。,[[../モーッケーンネーニ]]
//,イサル・コリガニ,Isal Koligani,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,虫 目,, 目の中にいるという虫。,&br;
//,ダプトゥ,Daptu,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/鳥]],, 巨大な鳥。人が乗って飛ぶ。「語り物」のなかに語られる。,&br;
//,チャグジュ,Čagǰu,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,[[キーワード/器物]],, 付喪神のようなもの。&br; 引越しのあと、屋内に残した廃物から三晩経つと生ずる化け物。そのため、引越しの時には廃物を野外の木の根元やまたのところに置いておく。,&br;
//,オンド,Oŋdo,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,,, 妖怪のこと。ヌングメンジニという呪術を使って人を衰弱させ、死に至らしめる。,&br;
//,サウハルジ,Sauxalǰi,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,,, 羽の生えている人。,&br;
//,ジャルグル,J̌argul,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,,, 妖怪の動物。,&br;
//,ダブダ,Dabda,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,,, アンバ(怪物)の一種。蛇より大きく、尾は魚の尾びれのようで、舌の先が二股になっている。熊や野生のトナカイもひねり殺す恐ろしい怪物である。&br; その外形は胴巻に模してつける。&br;&br; 満州語のジャブジャン(ǯabǯan/うわばみ)と関連すると推定される。,[[../アンバ]]
//,ハーフサーンジ,Xaapsaanǰi,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,,, 妖怪の一種。飛んで歩くとか、人をさらうとか、女に化けるとか、頭の中に入るとかいわれる。,&br;
//,ボーッケーンネーニ,Bookkeenneeni,北アジア・ウイルタ,[[資料/29]]:,,, ウイルタの世界観では世界は天上と地上と地下の三層に分かれる。そのうち天上に住んでいるのがボーッケーンネーニである。彼らは帯を胸のところで締めているが、それは天上の存在であることを意味する。,&br;
//,アルバスト,Albasty,北アジア・ヴォルガタタール,[[資料/171]]:,,, 野に棲む凶悪な妖怪。また、廃屋にも住んでいるとされる。&br; アルバストは人間の姿をしているが、森や野にあるいろんなものの姿をとることもある。人間はアルバストによって息がつまり、胸が苦しくなる。そして最終的には絞め殺されてしまうのである。,[[../アル(アルメニア)]]
//,シュレレ,Šüräle,北アジア・ヴォルガタタール、中央アジア・タリム盆地,[[資料/171]]:; [[資料/64]]:,,," 森の精霊。&br; ヴォルガ・タタールによれば、シュレレは人間を襲って殺してしまう恐ろしい妖怪である。&br; シュレレの乳は非常に長く、それを肩にかけられるほどである。指も長く、このような身体的特徴によってシュレレは人間を殺すのである。あるときは、長い乳を人間の口に押し込めて窒息させてしまう。また、人間をおびき寄せてから長い指によってくすぐり続け、そして殺してしまうともいう。しかしながらシュレレは水を恐れている。そのため、シュレレに襲われたら、もし近くに川があるならば、それを渡ればシュレレの害を退けて助かることができる。&br; また、シュレレは草原で一番の優れた馬に乗っていて、これがヘトヘトになるまでずっと乗り回し続けている。顔を後ろに向けて乗っている。&br;&br; タリム盆地には、以下のような物語が伝わっている。&br; あるきこりの前にシュレレが姿をあらわした。&br; 「おまえの名前はなんだ」&br; きこりは「""去年""という名前だ」と答えた。&br; そして、きこりは森の精霊から逃げるために、まず丸太に斧を打ち込んだ。そして、シュレレに「指を割れ目に入れろ」といった。シュレレがそれに従って指を入れると、きこりは斧を引き抜いた。シュレレの指は割れ目に挟まれ、激痛が走った。この精霊は叫びまわり、自分たちの仲間を呼んだ。しかし彼は「去年がやった!去年がやった!」とばかりいう。そんなこんなだから、「今年ならなんとかなるが去年だとどうにもならない」と、仲間はあきれて去ってしまった。シュレレは、今でも指をはさんだ丸太を担ぎながら叫びまわっているという。&br;",[[../オブダ]]
//,ムディレ,Mudile,北アジア・ウデヘ,[[資料/369]]:931,[[キーワード/竜]],, ウデヘにおける竜のこと。,[[../ムドゥリ]]
//,プイム,Pujmu,北アジア・ウルチ,[[資料/369]]:1165,[[キーワード/蛇]],, またはプイムル(Pujmul)。&br; ドラゴンのような怪物のこと。水棲の獣。,[[../プイムル(ウイルタ)]]
//,ボン,Bon,北アジア・エヴェンキ,[[資料/171]]:,[[キーワード/霊魂]] [[キーワード/アンデッド]],, アンデッドの一種。&br; ボンは、本来は葬られない死者の霊である。しかしこの死霊が他の死者の遺骸に取り憑くとこのボンという怪物になるのだといわれる。&br; ボンは肉体をそなえ、血管にはどす黒い血が流れている。生きている人間の夢の中に現れて責めたてる。&br; 妊娠をした女性が死ぬと、ボンはその墓の中で子供を生むらしい。&br;&br; 伝説中でも活躍している。&br;&br; こういった悪霊を追い払うために、人々は叫び、太鼓を打ち、鉄製品を叩き、また、弓や銃を撃つことによって追い払おうとする。,[[../アンデッド]]
//,アマカ,Amaka,北アジア・エヴェンキ,[[資料/171]]:,[[キーワード/ヌシ]],, 日本語で「主」。&br; 日本語の「ヌシ」とまさに同じ意味で、ある特定の土地や領域の支配者であると考えられている霊的な存在のことである。動物や植物、もの、自然現象もこの「ヌシ」がいることがある。,&br;
//,シーム,Sīmu,北アジア・オロチ,[[資料/369]]:1165,[[キーワード/蛇]],, またはヒム(Ximu)。&br; ドラゴンのような怪物のこと。水棲の獣。,[[../プイムル(ウイルタ)]]
//,ポモイ,Pomoị,北アジア・オロッコ,[[資料/369]]:1165,[[キーワード/蛇]],, ドラゴンのような怪物のこと。水棲の獣。,[[../プイムル(ウイルタ)]]
//,イズィフ,Izykh,北アジア・カチン,[[資料/374]]:357-58,[[キーワード/ヌシ]],, 家畜の守護霊のこと。,&br;
//,トス,Tös,北アジア・カチン、キジル,"[[資料/374]]:357-58, [[資料/361]]",[[キーワード/守護霊]],, 部族の守護霊のこと。,&br;
//,ホセダバム,Khosedabam,北アジア・ケト,[[資料/302]]:720; [[資料/378]]:617,,, ホサダムに近い。&br; 天空の神格イェスィ(Yes')の妻。イェスィが善性であるのに対し、ホセダバムは悪性の擬神化である。&br; イェスィはホセダバムを地上に降下させた。そこでホセダバムは、すべての人々や動物に対して病気や不幸などの悪を為している。,[[../ホサダム]]
//,ホサダム,Khosadam,北アジア・ケトとエニセイ・ハンティ,[[資料/302]]:720,,, 別名:ホセダバム(Khosedabam)。&br; エス神の妻であった女神。しかしホサダムはエスに対して不義であったために地上に追放され、今でも極北の暗い地域に住んでいる。&br; ホサダムは、そこから病気や不運を送り込んでいる。,[[../ホセダバム]]、[[../ホツァダム]]
//,ヴェルヴィムティルィン,Velvymtilyn,北アジア・コリャク,[[資料/100]]:,[[キーワード/鳥]] [[キーワード/天体]] [[キーワード/蝕]],, コリャク神話にあらわれるワタリガラス。&br; ある日、ヴィルヴィムティルィンは太陽を飲み込んでしまった。しかしヴェルヴィムティルィンは寝ていて、いつまでたっても太陽は出てこない。そして下では吹雪がおさまる気配はない。人間は使いを送ったが、この大烏は聞く耳を持たなかった。そこで、今度は美しく着飾った女性が行った。彼女を見るとヴェルヴィムティルィンは笑いだし、ようやく太陽を吐き出した。そして娘についていくと、娘が「先に行って」というので、烏は先に歩いた。不意に娘は烏を槍で刺し、二度と太陽を飲み込めないようにしたのであった。,&br;
//,クダーイ,K'daai,北アジア・サハ,[[資料/307]]:,[[キーワード/炎]],, 炎の精霊。鉄の鋳造を最初に行ったとされている。,&br;
//,イッチ,Ičči,北アジア・サハ,[[資料/171]]:; [[資料/372]]:280,[[キーワード/ヌシ]],, 日本語で「主」。&br; 日本語の「ヌシ」とまさに同じ意味で、ある特定の土地や領域の支配者であると考えられている霊的な存在のことである。それ自体は善性でもなければ悪性でもない。&br; イッチが存在するのはすべての動物、樹木、山岳、断崖、河川、森林、そして自然現象のみならず、ナイフや斧のような生活用具にまでこのヌシが存在している。人々はこうしたイッチを鎮めるのに、川を渡るところや山道などに食料の一部、衣服の断片などの小さな捧げものをする。,&br;
//,エメゲト,Emeget,北アジア・サハ,[[資料/372]]:278,[[キーワード/守護霊]],, ある普通の人を「立たせ」、シャーマンへと導く精霊。のちにそのシャーマンの守護霊となる。「立てられた」人は年期を積んだシャーマンの指導の下で訓練し、最終的に公的にシャーマンとなる。エメゲトは自分のシャーマンに力と智恵を授け、また、シャーマンはそのエメゲトを通してしか見て聞くことができない。彼らは銅板にエメゲトの姿を刻み、それを他のペンダントとともにシャーマン衣装のなかにつける。この像もまたエメゲトと呼ばれる。&br; エメゲトは、もともとは昔に死んだ偉大なシャーマンの魂だったと言われている。,&br;
//,ケレン(北アジア),Kelen,北アジア・サハ,[[資料/372]]:279,[[キーワード/守護霊]],, シャーマンが儀礼を行なうときに色々な道具立てを手助けすると考えられている、小さな精霊のこと。,&br;
//,アバアスィ,Abaasy,北アジア・サハ,"[[資料/372]]:278-79, 281",[[キーワード/総称]],, またはアバアヒ。病気などを引き起こす精霊たち。多くいる精霊たちのなかでも重要で最大の一群である。一部は上方に、一部は地下世界に、一部は大地に棲むとされる。&br; サハ人たちは病気になると、シャーマンがこれを治癒することになる。彼らはアバアスィと戦うか、または逆に祭儀を捧げて病を癒すのである。&br;&br; サハの口承文芸(とくにオロンホolonkhoと呼ばれる叙事詩)のなかでは、アバアスィたちは英雄たち(ボートゥルbootur)と戦いを繰り広げる。,[[../アバアヒ]]
//,アイ・トヨン,Ai Tojon,北アジア・サハ,[[資料/334]]:; [[資料/228]]:,[[キーワード/鳥]] [[キーワード/多頭]],, 2つの頭がある巨大な鷲。世界樹の頂点にとまっており、そこから人々のために光を放っている。,[[../双頭の鷲]]
//,アアン・アルバティイ・トヨン,Aan Arbatyy Toyon,北アジア・サハ,[[資料/372]]:279,[[キーワード/病気]],, またはアルハフ・トヨン。&br; 肺病などを引き起こす神格。,[[../アルハフ・トヨン]]
//,アッララ・オゴヌル,Allara-Ogonur,北アジア・サハ,[[資料/302]]:712,,, 「偉大なる悪の精霊」。&br; 極北の地下に住んでいる。,&br;
//,アバアヒ,Abaahy,北アジア・サハ,[[資料/372]]:278,,, 悪霊の総称。アバアスィのこと。,[[../アバアスィ]]
//,アラ・ブーライ・トヨン,Ala Buuray Toyon,北アジア・サハ,[[資料/372]]:279,,, 「地下からの老人」。&br; またはアルサン・ドゥオライ、アララ・オゴニオル。&br; 地下世界のアバアスィたちの首領。すべての有害なものや好ましくないものの創造者であるとされる。,[[../アルサン・ドゥオライ]]、[[../アララ・オゴニオル]]
//,アララ・オゴニオル,Allara-Ogon'or,北アジア・サハ,[[資料/372]]:279,,, 悪霊の主アラ・ブーライ・トヨンのこと。,[[../アラ・ブーライ・トヨン]]
//,アルサン・ドゥオライ,Arsan Duolay,北アジア・サハ,[[資料/372]]:279,,, 悪霊の主アラ・ブーライ・トヨンのこと。,[[../アラ・ブーライ・トヨン]]
//,アルハフ・トヨン,Arkhakh Toyon,北アジア・サハ,[[資料/372]]:279,,, 病気を引き起こすアアン・アルバティイ・トヨンのこと。,[[../アアン・アルバティイ・トヨン]]
//,バイ・バイアナイ,Bay-Bayanay,北アジア・サハ,[[資料/372]]:280,,, サハ人の一般生活のなかで最も重要な神格で、森林の精霊。狩猟と漁猟の守護者である。,&br;
//,ウオル,"Uör, Yor",北アジア・サハ,[[資料/250]]:; [[資料/372]]:279,,Үөр, サハ語でүөрと表記するが、これをyorと読むならば「ヨル」となる(文献250)。&br; 地上を徘徊する死者のこと。早産で死んだ赤子や暴力的な死を遂げたもの、シャーマンや呪術師の魂がウオルになる。「中の」世界(大地など人間の生活場)に棲んでいて、人々を攻撃して痛めつける。,&br;
//,ウクラン・トヨン,Ukulan-tojon,北アジア・サハ,,,,,&br;
//,シュリュキュン,,北アジア・サハ,,,, 水の精霊。,&br;
//,ムドゥウル,Mudu-ur,北アジア・ジュルチェン,[[資料/369]]:931,[[キーワード/竜]],, ジュルチェン語における竜のこと。,[[../ムドゥリ]]
//,クィズィ,Kyzy,北アジア・セルクプ,[[資料/377]]:601,,, 地下世界の悪霊。&br; 風のように皮膚から人間の身体の中に入ってきて、内臓を噛んで病気にさせる多くの精霊の部下がいる。これらの悪霊は虫の姿で人々のなかに入っていき、血管のなかで移動する。シャーマンたちは、補助霊ロズィ(lozy)の働きによってこの悪霊を病人の身体から追い出す。,&br;
//,ムドゥル,Mudur,北アジア・ソロン,[[資料/369]]:931,[[キーワード/竜]],, ソロン語(エヴェンキ語)における竜のこと。,[[../ムドゥリ]]
//,ヴェウレ・シュレン,Vəʷre śəlen,北アジア・チュヴァシ,[[資料/369]]:491,[[キーワード/蛇]] [[キーワード/ドラゴン]],, 「熱い蛇」。&br; ドラゴンのこと。,&br;
//,アル・ソリ,Ar soli,北アジア・チュヴァシ,[[資料/171]]:,[[キーワード/隻眼]] [[キーワード/半身]] [[キーワード/隻腕]],, 「半人」。&br; 森の妖怪。身体が半分で、手も片方だけ、目も一つ、足も一つの存在。,[[../ヤルム・アダム]]
//,オブダ,Obyda,北アジア・チュヴァシ,[[資料/171]]:,[[キーワード/長乳]] 逆足,, 森の中に住んでいる悪霊。&br; オブダの髪は長く、そして森の中を裸で歩いている。その姿は人間と同じらしいが、足がさかさまについているのが特徴である。人々はその足跡が逆になっているので、その道をオブダが通ったことがわかるのである。また、オブダが乗っている馬も逆に向かって走る。&br; この悪霊は森の中で人間をさらうと、ただちにくすぐりまわし、そして死ぬまで踊り続けさせる。しかし、オブダの脇の下にある穴をさわると力が抜け、犠牲者から手を放す。,[[../シュレレ]]
//,ユヴェル,Yuver,北アジア・チュヴァシ,,,, キリル文字でVUBEr。「スペル」はLC翻字形とかいうもの。Yの上にはドットがつく。&br; 吸血鬼のような妖怪のこと。,&br;
//,セッカ,Sekka,北アジア・ナナイ,[[資料/171]]:,[[キーワード/霊魂]],, 近親相姦の結果、生まれた霊魂。非常に危険な存在。&br; セッカは女性の乳や腹をかじって苦しめる。シャーマンの前には私生児として現われる。シャーマンたちはセッカの像を作り、その中にこの悪霊を誘い込んでから、魚の皮で作った袋に突っ込んで追い払う。,&br;
//,ブセウ,Buseu,北アジア・ナナイ,[[資料/171]]:,[[キーワード/霊魂]] [[キーワード/出産]] 自殺,, 死産、自殺など不自然な死に方をした人間の死霊。幸福に暮らしているすべてをうらみ、苦しめるという。&br; ブセウが現れた場合、人々はシャーマンをよんでお祓いのようなものをおこなう。まず乾草で霊の像を作り、そして家の中から前庭に放り投げ、「出て行け」と叫ぶ。すると、ブセウは家から出て行くらしい。&br; 伝説のなかでは、ブセウは大きな牙をもった人食い巨人である。猛獣や鳥の姿にもなる。&br; また、ブセウは家のなかに潜んでおり、夜になると眠っている人々を苦しめ、その体内に入ることもある。,[[../アレンキ]]
//,プイムル(ナナイ),Pujmur,北アジア・ナナイ,[[資料/369]]:1165,[[キーワード/蛇]],, ドラゴンのような怪物のこと。水棲の獣。,[[../プイムル(ウイルタ)]]
//,ガザ,Gaza,北アジア・ナナイ,[[資料/171]]:,[[キーワード/鳥]] [[キーワード/金属]],, 鉄の羽、鉄のくちばしとかぎつめを持つ怪鳥。誰もが恐れている存在。,&br;
//,アレンキ,Arenki,北アジア・ナナイ、エヴェンキ(東ツングース),[[資料/171]]:,[[キーワード/霊魂]] [[キーワード/火]],, 葬られなかった死者の霊。冥界にたどりつくことができず、地上をふらふらさまよい歩いている。また、夢の中に現れることもある。&br; アレンキが現れるのは、ふつう、森や山、川、湖水などなど、生前にその人が最後にいたところ、つまり突然に死を迎えた場所である。&br; 森で死んだ人のアレンキは鬼火となって現れる。そしてまた騒音を立て口笛を吹き、うなり声を上げて近くにいる人々を恐れさせる。森の奥から聞こえてくる声は、アレンキが人々を不安にさせたり誘ったりしているものだといわれている。また、人を森の中に迷わせて自分と同じような末期を迎えさせようともする。&br; 川や湖水で死んだ人間のアレンキは、そこに近づく者を水中や峡谷に引きずり込んで殺そうとする。&br; また、通りがかりの人に小石や枝を投げつけることもある。&br;&br; ナナイの間では、特別に恐ろしいのはブセウである。,[[../ブセウ]]
//,ゲ・ニヴフ,Ge-nivukh,北アジア・ニヴフ,[[資料/302]]:717,,, 悪霊の一種。,&br;
//,ディヤマダ,Dyamada,北アジア・ヌガナサン,[[資料/376]]:578,シャーマン,, シャーマンの手助けをする精霊。普通は動物の姿をしている。,[[../ングオ]]
//,ングオ,Nguo,北アジア・ヌガナサン,[[資料/376]]:578,[[キーワード/ヌシ]],, 様々な自然現象や事物を支配するヌシ(主)のこと。&br; 天然痘は強力なングオによるものだと考えられている。&br;&br; なお、ヌガナサン人のあいだでは、精霊的存在はングオのほか、バルシ、ディヤマダの3種の分類されるらしい。,[[../バルシ]]、[[../ディヤマダ]]
//,シギイェ,Sigiye,北アジア・ヌガナサン,[[資料/376]]:579,[[キーワード/食人]],, 人食い怪物。民間叙事詩のなかに現れる。,&br;
//,バルシ,Barusi,北アジア・ヌガナサン,[[資料/376]]:578,,, 人間の姿をした精霊。河川、湖沼、海のような水の中に棲み、人々に危害を加える。,[[../ングオ]]
//,ヒム,Ximu,北アジア・ネギダール,[[資料/369]]:1165,[[キーワード/蛇]],, ドラゴンのような怪物のこと。水棲の獣。,[[../プイムル(ウイルタ)]]
//,ハルギ,Khargi,北アジア・ネコンデフエヴェンキとバチンエヴェンキ,[[資料/302]]:720,,, 創造主ヘネキの兄弟。悪の存在。,&br;
//,ア,A,北アジア・ネネツ,[[資料/302]]:712,悪,, 天空神ヌムから生じた悪霊。今はヌムから独立して活動している。悪霊たちタデブツィイをあやつる。,[[../タデブツィイ]]
//,タデブツィイ,Tadebtsii,北アジア・ネネツ,[[資料/302]]:712,,, アの支配下にある悪霊たちのこと。,[[../ア]]
//,ンガ,Nga,北アジア・ネネツ,[[資料/375]]:564,,, 創造神ヌム(Num)の息子。悪神で、病気や死の原因であるとされる。&br; ヌムは人々に干渉せず、ンガによる災害から人々が助けを求めるときにだけ手を差し伸べるという。,&br;
//,サルミク,Sarmik,北アジア・ネネツ,[[資料/375]]:565-66,,, 悪霊ングイレカの本当の名。,[[../ングイレカ]]
//,ングイレカ,Ngyleka,北アジア・ネネツ,[[資料/375]]:565-66,,, 本当の名称はサルミクだが、めったに口に出して言われることはない。&br; 悪霊の一種。ングイレカはオオカミの姿で現れる。,[[../サルミク]]
//,コムデグエン,Komdeguen,北アジア・ハンティ,[[資料/302]]:721,,, たぶん、ロウスの別名。,[[../ロウス]]
//,ロウス,Lous,北アジア・ハンティ,[[資料/302]]:721,,, 別名:コムデグエン(Komdeguen)。&br; 悪神の一種。,[[../コムデグエン]]
//,タルン,"Tarn, Taran, Tarin",北アジア・ハンティ,"[[資料/429]]:576, 577",,, 戦争、病気、悪天候、そして破壊をもたらす女神。&br; 民族の英雄叙事詩はタルヌィン-アラ(Tarnyn-ara)と呼ばれるが、araが「歌」、Tarnynがタルンという意味である。&br; エイ・ヴェトネ・キムタランとして表象されるのが常である。,[[../エイ・ヴェトネ・キムタラン]]
//,エイ・ヴェトネ・キムタラン,Ey-vet'ne kimtaran,北アジア・ハンティ,[[資料/429]]:577,,, 「一つの顔の二つのタラン」。&br; 悪の女神タランの、フルネーム。炎の焔の女神でもある。&br;&br; 大きな困難に遭遇した人のことを、ハンティ人たちは「タルンの顔を見た」という。,[[../タルン]]
//,エジェン,Edžen,北アジア・ブリヤート,[[資料/171]]:,[[キーワード/ヌシ]],, 日本語で「主」。&br; 日本語の「ヌシ」とまさに同じ意味で、ある特定の土地や領域の支配者であると考えられている霊的な存在のことである。動物や植物、もの、自然現象もこの「ヌシ」がいることがある。,&br;
//,フル・アテル,Hul-ater,北アジア・マンシ,[[資料/302]]:,,, 悪の神。病気にかかりやすくなるのはこの神のせいである。,&br;
//,テョンクス,Tönx,北アジア・マンシ,,,,,&br;
//,クル・オテル,Kul-oter,北アジア・マンシ、ハンティ,[[資料/302]]:720,,, クル・オドィルのこと。,[[../クル・オドィル]]
//,クル・オドィル,Kul Odyr,北アジア・マンシ、ハンティ,[[資料/302]]:720,,, 別名:クル・オテル(Kul-oter)。&br; オビ河口の北方に住む悪神。闇の精霊の頭領。人間の創造に介入して不完全なものにしたらしい。,[[../クル・オテル]]
//,エヴェジ,'evejii,北アジア・満州,[[資料/238]]:,[[キーワード/子供部屋のボギー]],, [ʔɜvɜ̆dʒi・]。&br; お化けのこと。子供を脅かすときに「エヴェジ!」と使う。,&br;
//,フトゥ,Xutu,北アジア・満州,[[資料/238]]:,[[キーワード/霊魂]],," <font style=""font-family:Arial Unicode MS"">[xutw, xutu̥]</font>。&br; 幽霊、亡霊のこと。",&br;
//,イヴァヘン,ivahən,北アジア・満州,[[資料/238]]:,,," <font style=""font-family:Arial Unicode MS"">[jivaʁən]</font>。&br; 口語で、魔物や妖怪のこと。人間が黒経を読み、修行して邪道を行なうようになったのをイヴァヘンというらしい。",[[../イバガン]]
//,イバガン,Ibagan,北アジア・満州,[[資料/238]]:,,, 文語で、魔物や妖怪のこと。イヴァヘン参照。,[[../イヴァヘン]]
//,マングス,Maŋúsə,北アジア・満州,[[資料/238]]:,,, [maŋus]。&br; 深い山に棲む、とても怖い怪物のこと。&br;&br; モンゴル叙事詩の魔物マンガスと関連ありやなしや。,&br;
//,ヤフツァー,Yahacaa,北アジア・満州,[[資料/238]]:,,," <font style=""font-family:Arial Unicode MS"">[jaχtşa・]</font>。&br; 夜叉のこと。女悪魔。また旦那を尻に敷く女房のこともヤフツァーという。",[[../夜叉]]
//,レウ,Le'u,北アジア・満州,[[資料/238]]:,,, [lɜu]。&br; 満州に伝わる幻想動物の一種。一度くっつくとなかなか離れない。この言葉からか否か?、le'u latəməという熟語は「付きまとう」という意味である。,&br;
//,ムドゥリ,"Muduri(Man., Nan., Orch.), Muduli(Ul.)",北アジア・満州、ナナイ、オロチ、ウルチ,[[資料/238]]:; [[資料/369]]:931,[[キーワード/竜]],, トゥングース諸族の伝承にある竜のこと。,[[../ムドゥウル]]、[[../ムディレ]]、[[../ムドゥル]]
//,エルリク,Erlik,北アジア全域,[[資料/373]]:325,,, キリスト教的な善なる神と対を成す悪の神。&br; 天神の「テングリ」とともに、北アジア、中央アジアの広い地域にわたって知られている。&br;&br;・アルタイ&br; 天上の神ウリゲニ(Ul'gen')と対になり、地下世界に住んでいる。&br; 馬はこの両者に対して捧げられる。,&br;

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