ヘブ

Hebu

地域・文化:ガイアナ沿岸地域、ブラジル・ワラウ


 ガイアナにおいては、こっけいな精霊。沿岸地域の民族に伝わる神話の多くに登場する。その姿はグロテスクである。

 ワラウ人の間では、ヘブは茂みの中や水の中、そして空中に存在する精霊のこと。茂みの精霊は毛むくじゃらで、眉毛が突き出ているために物を見るときは背中向きに横たわらなければならない。腹に歯があり、臀部のかわりに炎の心臓がある。人々に病気を起こして死に至らしめることもあれば、発酵飲料がうまくできなかった時にヘブのせいにされることもある。
 水のヘブは川に住むもの、海に住むもの、水底に住むものに分類されている。いずれも女性を狙って襲う傾向にあり、その結果は流産に終わる。

関連項目


参考資料 - 資料/300:; 資料/289:


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