地域・文化:
三島郡片貝村には「かまきり坂」という道がある。人々は別の村に行くのによくその道を使っていた。しかしそこにはかつて人を食うほど大きなカマキリが棲んでいた。人々は、いつもカマキリに見つからないよう、こっそりとそこを通っていた。ある雪の日、このカマキリが雪に押しつぶされて死んだ。それからというもの、この坂で転ぶものは傷口が鎌で傷つけられたのに似て、そこからどす黒い血がどくどくと出て大変苦しむのだという。
参考資料 - 資料/933:1150-1151