ボラ

Bollë

地域・文化:アルバニア


 「蛇」「CallapeltisAesculapii?」。
 語源的に、ギリシア語のファレー(φάλη/phálē)、ファライナ(φάλαινα/phálaina)「怪物」「クジラ」と関連するらしいが、よくわかっていない。
 蛇が生まれて12年経つと、蛇はボラになる。そして、さらに50年間、人目に一度も触れることなく生き続けていると、ボラはボラルまたはブラルになる。ボラルがまたさらに50年間人目に触れることなく生き続けると、今度はエルシャヤまたはレシャヤという怪物に変わる。エルシャヤは人間に危害を加える怪物である。そして、このエルシャヤという怪物状態の蛇がさらに人目に触れることなく100年生き続けると、ついに最終形態のクルシェデルになるのである。このような伝説はハンガリーやルーマニアでも知られている。
 つまり比較的長寿で、かつ現実に存在しそうな微妙な位置にいる蛇がボラと呼ばれる。しかし、ボラル以降と比較すると、ボラにはとくに何もこれといった特徴はない。また、ボラルもボラとあまり変わりないと見られることもある。それどころか、現実に存在する蛇を意味することもある。たとえば、以前アルバニア人が多く住んでいたギリシアのポロス島では、ブラルとは水蛇のことを意味する言葉だし、北アルバニアでは、ボラもボラルもヤマカガシを意味する言葉である。
 聖ジョージ伝説によれば、ボラは、聖ジョージの日にしか眼をあけることができない。それまで、ボラは眼をあけていて人間を見ると、その場で食べてしまっていたからである。

関連項目


参考資料 - 資料/286:


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