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#csv2newpage(西セム諸族, _name, spelling, culture, reference, classif, original, body, relevant)
//,ロタン,"Lotan, ltn",ウガリト,,[[キーワード/ドラゴン]],, リタン、ローターン。&br; 神話上の海の怪物リーターヌの古い読み方。,[[../リタン]]
//,セリ,Seri,ウガリト,,[[キーワード/牛]],, テシュブの戦車をひく聖なる牛。字義は「昼」。,[[../テラ]]
//,トゥンナーン,Tunnān,ウガリト,[[資料/135]]:; [[資料/3]]:s.v. ; RSP,[[キーワード/蛇]] [[キーワード/竜]] [[キーワード/ドラゴン]],𐎚𐎐𐎐," ウガリト文字からの音写:tnn。&br; 日本語には「竜」、英語には""dragon""と訳される怪物。ヘブライ語のタンニーン、アラビア語のティンニーンと語源は同じで、どれも英語でいうドラゴンのような、蛇型の神話的な動物を意味する。ウガリト神話においては、二つの尾を持っている蛇型の怪物らしい。&br; トゥンナーン(竜)とリタンとヤムのややこしい関係についてはリタンの項目を参照。ここでは、単純に解説する。&br; 神話『バアルの神殿』では、トゥンナーンは戦闘女神アナトに退治された怪物のうちの一つとして語られている。アナトは、トゥンナーンに「口輪」をはめて静めたという。また、場合によっては次の行にある「曲がりくねる蛇」で「7つ頭」の怪物であり、滅ぼされた怪物であると読み取ることもできる。&br; その続きの神話『バアルとモート』の最後の部分にあたる太陽女神シャパシュへの賛歌では、工芸神コシャル・ハシスに、海に棲むアリシュとトゥンナーンを「射てしまえ」という表現が見られる。つまり、コシャル・ハシスもまた、アナトと並んでトゥンナーンを退治する神だとされている。ここでは過去形でないので、まだ海にはトゥンナーンが棲息していると考えられていたのかもしれない。&br; また、別のテキストによると、バアルに退治されたことがほのめかされてもいる。",[[ユダヤ教/タンニーン]]、[[../アリシュ]]、[[../リタン]]、[[西欧/ドラゴン]]
//,アティク,Atik,ウガリト,[[資料/135]]:; [[資料/287]]:,,𐎓𐎚𐎋, ウガリト文字からの音写:ʻtk。&br; 「エルの子牛」と呼ばれている存在。&br; 戦闘女神アナトに滅ぼされた怪物の一つとして、神話『バアルの神殿』の中でアナトが語っている。&br; 原義は「攻撃的なもの」ではないかと考えられている(アラビア語のアタカ「攻撃する」)。,[[../リタン]]
//,アリシュ,Arsh,ウガリト,[[資料/135]]:; [[資料/287]]:,,𐎀𐎗𐎌, ウガリト文字からの音写:ảrš。&br; 「エルの愛する」と呼ばれている存在。海に住んでいる怪物。&br; アリシュは、戦闘女神アナトに滅ぼされた怪物の一つとして、神話『バアルの神殿』でアナトによって語られている。また、『バアルとモート』の中では「海にはアリシュと竜がいる。コシャル・ハシスよ射てしまえ、コシャル・ハシスよ射抜いてしまえ」と歌われており、コシャル・ハシスもまたアリシュを退治する(と祈られている)神だとされている。&br; 海の魔神ヤムの配下にあるリタヌのような怪物ではないかとも考えられている。&br; 要するに、アリシュについては、まだ何もわかっていない。,[[../トゥンナーン]]、[[../リタン]]
//,イシャト,Ishat,ウガリト,[[資料/135]]:; [[資料/287]]:,,𐎛𐎌𐎚, ウガリト文字からの音写:išt。&br; 「エルの牝犬」と呼ばれている存在。&br; 戦闘女神アナトに滅ぼされた怪物の一つとして、神話『バアルの神殿』の中でアナトが語っている。&br; 原義は「火」ではないかと考えられている。,[[../リタン]]
//,ザビブ,Zabib,ウガリト,[[資料/135]]:; [[資料/287]]:,,𐎏𐎁𐎁, ウガリト文字からの音写:ḏbb、žbb。&br; 「エルの娘」と呼ばれている存在。&br; 戦闘女神アナトに滅ぼされた怪物の一つとして、神話『バアルの神殿』の中でアナトが語っている。&br; 原義は「炎」ではないかと考えられている(ヘブライ語のシャービブ)。また、バアルゼブブとの関連も指摘されている。,[[悪魔学/ベルゼブブ]]、[[../リタン]]
//,テラ,Tella,ウガリト,,,, 別名:フルリ(Hurri)。&br; テシュブの戦車をひく聖なる牛。字義は「夜」。,[[../セリ]]
//,ヤム,,ウガリト,,,,,&br;
*西セム諸族 [#WestSemitic]
現在44項目。

 ウガリト神話、フェニキア、アラム、シリア、マンダ教を中心とした西セム諸語の文献にみられる妖怪・怪物・魔神たち。~
 この地域における一神教以前の「想像界」は、その歴史の古さのわりに、日本では(世界的に見ても)いちばん知られていない部類に入ると思う。

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