アミクテュラエ

Amyctyrae, Amyctyræ

地域・文化:博物誌


 「社交的でないもの」。
 下唇が非常にに大きく、長く延ばして日除けにすることのできる種族。生肉を食う。

 ↑の説明は荒俣宏『怪物の友』によるもので、下唇の大きいアミクテュラエという種族はプリニウスの『博物誌』にあるらしいのだが、いまだに見つけられない。Ivar Hallberg, 1907, L'Extrême orient dans la littérature et la cartographie de l'occident des XIIIᵉ, XIVᵉ et XVᵉ siècles, p. 27にAmyctyræという項目があるが、典拠としているイシドルスにもマンデヴィルにもAmyctyraeという語は見当たらない。ストラボンは『地誌』15.1.57でアミュクテレス(Amycteres, Αμυκτηρης)という種族を紹介して、「生肉を食う。……上唇は下唇よりもはるかに大きい」と書いているが、この語の意味は「鼻のない者」である。

関連項目


参考資料 - 資料/24:


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