ガーハシェプフェン

Gachschepfen

地域・文化:ドイツ


 運命の女神のこと。
 シェプフェンのことだが、中高ドイツ語のgâch「速い」と複合されている。
 この言葉はチロルのハンス・フィントラーが書いた15世紀初頭の教訓詩『徳の花』にのみ表れる言葉で、そこではガーハシェプフェンへの信仰は「不信仰」とか「妄信」であるとされている。フィントラーによれば、かなり多くの人々がガーハシェプフェンの存在を信じており、この女神が寿命を与え、そしてまた運命を分かち与えると信じていた。
 フィントラーの詩の15世紀終わりの写本ではこの言葉は削られてしまっている。1世紀後には、もはやこの言葉の意味がわからなくなっていたのである。

関連項目


参考資料 - 資料/188:


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