地域・文化:英語
「怪物」「怪獣」。
本ウェブサイトの英語タイトルはEncyclopædia of Monstersなのでモンスターについてしかるべき説明をすべきだと思うが、今のところその余裕がありません。さしあたって荒俣宏『怪物の友』をお読みください。
以下、草案
・予兆としてのモンスター。奇形はなにがしかの予兆であり、それがモンスターと呼ばれた。
ふだんあってはならないモノ、存在しえないモノの登場は、未来に異常なコトが起こる兆しだとされた。
→中国なら『山海経』や『捜神記』に豊富な事例。正史にも見られる。日本でもクダンやアマビコなど、幕末に事例が多い。
ヨーロッパではルター、メランヒトンのパプストエーゼル、リュコステネスの著作など、宗教改革時代のものがよく知られている。
・化け物としてのモンスター。予兆という特徴が副次的なものとなり、形態的に異常なものがモンスターと呼ばれた。
異常なモノの存在は、非日常的なコトを引き起こす。異常なモノとコトとの関係は、シンボリックな相似として考えられていた近世から因果的な関係だと考えられるようになった近代へと変貌を遂げる。
参考資料 -