地域・文化:ヨーロッパ
ライカンスロープとも。
英語だと、Werewolf, werwolf。11世紀以降のバリエーションは、Werewulf, werewlf, weirwolf, werwolues(pl.), warwolf, warwolfe, warewolf, warwoof, warwooph, wehrwolf。
古英語:Werewulf。
中期ドイツ:Weerwolf。
中高ドイツ:Werwolf。
現代ドイツ:Werwolf, wehrwolf。
低地ドイツ:Werwulf
西フリジア:Waerûl, Warûle。
デンマーク、ノルウェー:Varulv。
スウェーデン:Warulf。
古北フランス:Garwall, guaroul, guarou, garoul, garou, warou, wareu。
古ノルド語:Vargulf-r。
現代フランス:Loupgarou。
人狼、いわゆる狼男は、その出自は人間である。彼らは夜になると人間から狼へ、または毛深い二足歩行の獣へと変身する。そして人間としての理性を失い、人々や家畜を襲い、その肉を食べるのである。羊膜をつけた子供や7番目の子供、呪いをかけられた人間が人狼になることが多い。しかし夜中の意識はほとんどなく、朝、どういうわけか激しい肉体疲労だけが残るのである。狼のときに傷つけたが取り逃がし、あとで同じ個所に傷を負っている人間が見つかり、それが狼だった、という鍛治が媼のような話もある。なお、月齢と関係するとか銀の武器でしか殺せない、というのは16世紀以降のことらしい。
スラヴではヴコドラクという名称が一般的である。
参考資料 -