*カルナプラーヴァラナ [#d0b0489a]
CENTER:&size(25){Karṇaprāvaraṇa};
//Karnapravarana

地域・文化:インド

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 古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』に言及されている異民族。第2巻第28章で異民族が列挙されるところに名前があるが、詳細は記されていない(([[資料/402]]:???; cf. [[資料/392]]:s.v.))。~
 別伝によると、長い耳たぶを持った人々。その耳たぶでもって体を覆っているという。「ラクダ耳の人々」「耳たぶに手を持つ人々」「唇の近くに耳たぶを持つ人々」などといわれている。~
 『マツヤ・プラーナ』第121章によれば(([[資料/538]]:327-28.))、カルナプラーヴァラナはナリニー河近くに住んでいる。ナリニー河はターマラ、ハンサマールガ、サムーフカ、プールナを流れ、そして山の中腹からカルナプラーヴァラナたち、[[../アシュヴァムカ]]たち、パルヴァタマル、山のステップ、そしてルーミーマンダラを通って大洋へと注ぎ込む。~
 アル=ビールーニー『インド誌』第25章も同じだが(([[資料/391]]:261-62.))、アラビア語化されてカルナブラーバラナ(Karnabrābarana)になっている(([[資料/996]]:100.))。
 アル=ビールーニー『インド誌』第25章も同じだが(([[資料/391]]:261-62.))、アラビア語化されてカルナブラーバラナ(Karna-brābarana, كرن برابرن)になっている(([[資料/996]]:100.))。

 19世紀になってもなお、ヒンドゥスタン地方には両耳たぶにくるまって寝る人々についての伝承が伝わっていた(([[資料/44]]))。

 19世紀末の人類学者エドワード・タイラーは似たような怪人種が他の文化にも見られることを紹介して、耳を伸ばす風習などの勘違いであろうと結論付けていた(([[資料/525]]:389.))。いかにも19世紀らしい結論である。
**関連項目 [#ndde496f]
-[[../ランバカルナ]]、[[西欧/パノティイ]]

-[[キーワード/耳]]
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参考資料 - [[資料/44]]:; [[資料/391]]:261-62; [[資料/392]]:s.v.


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