*耳 [#b737e6de]
 耳の大きな種族の伝説は、おそらくインドを発信源として東西に伝播していっている。インドでは[[カルナプラーヴァラナ>インド/カルナプラーヴァラナ]]の話が伝わっているが、おそらくインドに行った古代ギリシア人がそれを伝え聞き、[[オトリクノイ>ギリシア・ローマ/オトリクノイ]]や[[ファネシイ>ギリシア・ローマ/ファネシイ]]としてヨーロッパ世界に伝えた。それはプリニウスやソリヌス、名称を[[パノティイ>西欧/パノティイ]]に訂正したセビーリャのイシドルスらにより中世キリスト教世界にも広まり、『アレクサンダー大王ロマンス』などに組み入れられた。また、アル=ビールーニー『インド誌』を通じてイスラーム世界にも伝わったようだが、どれだけ知られていたのかはわからない。他方で、東方にも、『正法念処経』を通じてチベットや漢字文化圏にも[[カルナプラーヴァラナ>インド/カルナプラーヴァラナ]]は翻訳されて伝わったが、西方ほどは普及しなかったようである。しかし仏典が伝わる前の『山海経』にはすでに[[聶耳国>中国/聶耳国の人]]の伝説があった。この伝説がインドのそれと関連するかどうかは不明である。~
 耳の大きな種族の伝説は、おそらくインドを発信源として東西に伝播していっている。インドでは[[カルナプラーヴァラナ>インド/カルナプラーヴァラナ]]の話が伝わっているが、おそらくインドに行った古代ギリシア人がそれを伝え聞き、[[オトリクノイ>ギリシア・ローマ/オトリクノイ]]や[[ファネシイ>ギリシア・ローマ/ファネシイ]]としてヨーロッパ世界に伝えた。それはプリニウスやソリヌス、名称を[[パノティイ>西欧/パノティイ]]に訂正したセビーリャのイシドルスらにより中世キリスト教世界にも広まり、『アレクサンダー大王ロマンス』などに組み入れられた。さらにペルシアでも蛮族の一種[[ゲリームグーシュ>イラン/ゲリームグーシュ]]として知られていた。また、アル=ビールーニー『インド誌』を通じてアラブ世界にも伝わったようだが、音訳であり、どれだけ知られていたのかはわからない。他方で、東方にも、『正法念処経』を通じてチベットや漢字文化圏にも[[カルナプラーヴァラナ>インド/カルナプラーヴァラナ]]は翻訳されて伝わったが、西方ほどは普及しなかったようである。しかし仏典が伝わる前の『山海経』にはすでに[[聶耳国>中国/聶耳国の人]]の伝説があった。この伝説がインドのそれと関連するかどうかは不明である。~
 耳の巨大な精霊についてはさらに分布を広げることができる。

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