*フォモール族 [#d0b0489a]
CENTER:&size(25){Fomoire, Fomorians, Fomóiri, Fomoraig, Fomhóraigh, Fomhoire, Fomorii, Fomor,Fomors, Fomoré, Fo-Muir&br;};
*フォモール族 [#fomoire]
CENTER:&size(25){Fomoire, Fomorians, Fomóiri, Fomoraig, Fomhóraigh, Fomhoire, Fomorii, Fomor,Fomors, Fomoré, Fo-Muir};

地域・文化:アイルランド

----
 ['foμor'e]。&br; フォウォレ。&br; 語源的には「海」、またドイツ語のマーアMahr「幽霊、幻」と同語源のケルト語というものがある。&br; アイルランドの「神話物語群」に登場する、アイルランドの先住民族。怪物的な種族である。おもに『アイルランド来寇の書』と『マグ・トゥレド第二の戦い』に登場する。&br; 『アイルランド来寇の書』によれば、大洪水がおきてから300年後にこの地にパルソローンの一族がやってきたとき、すでにフォモールたちが存在していた。そこで初めての衝突が起こった。続いてやってきたネメズの一族はフォモールに朝貢しなければならなかった。&br; 今の人々のひとつ前の種族であるトゥアハ・デー・ダナンがやってきて、2度にわたる戦争でようやくフォモール族を撃退することに成功した。この戦争はマグ・トゥレドの戦いと呼ばれている。&br;&br; インド・ヨーロッパ語族の三機能論によれば、フォモールは生産や豊穣をつかさどる第三機能を保持しているとされる。トゥアハ・デー・ダナーンには主権神と戦闘神、そして技芸神しかおらず、豊穣の神は存在していなかった。そのため、フォモール族の持つ豊穣の機能を吸収することが必要だったのである。フォモールとトゥアサ・デー・ダナーンとの一連の戦争神話は、北欧やローマ、ギリシア、インドに対応する事例があるという。&br;&br; マン島ではフォウル(Foawr)。
 ['foμor'e]。~
 フォウォレ。~
 語源的には「海」、またドイツ語のマーアMahr「幽霊、幻」と同語源のケルト語という説がある。~
 アイルランドの「神話物語群」に登場する、アイルランドの先住民族。怪物的な種族。おもに『アイルランド来寇の書』と『マグ・トゥレド第二の戦い』に登場する。~
 『アイルランド来寇の書』によれば、大洪水がおきてから300年後にこの地にパルソローンの一族がやってきたとき、すでにフォモールたちが存在していた。そこで初めての衝突が起こった。続いてやってきたネメズの一族はフォモールに朝貢しなければならなかった。~
 今の人々のひとつ前の種族であるトゥアハ・デー・ダナンがやってきて、2度にわたる戦争でようやくフォモール族を撃退することに成功した。この戦争はマグ・トゥレドの戦いと呼ばれている。

 インド・ヨーロッパ語族の三機能論によれば、フォモールは生産や豊穣をつかさどる第三機能を保持しているとされる。トゥアハ・デー・ダナーンには主権神と戦闘神、そして技芸神しかおらず、豊穣の神は存在していなかった。そのため、フォモール族の持つ豊穣の機能を吸収することが必要だったのである。フォモールとトゥアサ・デー・ダナーンとの一連の戦争神話は、北欧やローマ、ギリシア、インドに対応する事例があるという。

 マン島では[[../フォウル]](Foawr)。
**関連項目 [#ndde496f]
-&br;
-

-[[キーワード/巨人]]
----
参考資料 - [[資料/198]]:; [[資料/308]]:

トップ   編集 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS