*竜馬 [#r1f9d951] CENTER:&size(25){Ryume, Ryuma, Ryoma&br;龍馬 りゅうめ、りゅうま、りょうま}; 地域・文化:日本 ---- 一般的には「優れた馬」を形容する言葉だが、民間伝承中では、文字通り竜と関係の深い、人間よりも神々に近い馬の姿をした存在について使われることも多い。以下、柳田國男の『山島民譚集』を参考に、そうした事例をいくつか紹介する。 -むかし、平将門の厩に前に、客星が落ちて竜馬と化した。そこでこの客星を妙見菩薩と崇め、この土地の鎮守とした。その祭りとして、毎年(旧暦)五月の申の日に「野馬責の祭礼」が行なわれている。群馬県北群馬郡相馬原でのことらしい(泰亮愚海『行脚随筆』巻之上[安永3年])(([[資料/269]]:426))。 -むかし、平将門の厩に前に、客星が落ちて竜馬と化した。そこでこの客星を妙見菩薩と崇め、この土地の鎮守とした。その祭りとして、毎年(旧暦)五月の申の日に「野馬責の祭礼」が行なわれている。群馬県北群馬郡相馬原でのことらしい(泰亮愚海『行脚随筆』巻之上[安永3年/1774])(([[資料/269]]:426))。 -秋田県北秋田郡の萩生(はぎなり)山(天上倉山)には沼がある。雨が降り、風が吹いてくるようなときには竜馬が現れ、かけまわることがある。山の人々はこれをみて天気を占うという(菅江真澄『遊覧記』「月のおろちね」)(([[資料/270]]:177))。 -宮城県旧名取郡に竜駒嶽という山がある。山頂には木が生えず、雑草ばかりが茂っている。土地の人によると、この山には竜駒がつねにいて、草を食べている。ときどき目撃されることがあるが、そのために「竜駒嶽」という(『奥羽観蹟聞老志』巻之五)(([[資料/298]]:176))。 -石曽根村は、名馬「池月」の誕生地である。むかし大きな沼がここにあり、竜蛇が棲みついていており、竜馬を産出し、駒ガ池と名付けられていた。今も小さな池の水がある(『山形県地誌提要』上)(([[資料/320]]:19r))。 **関連項目 [#h76b8200] - -[[キーワード/馬]] ---- 参考資料 - [[資料/261]]