*リュッテルヴァイバー [#d0b0489a]
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地域・文化:ドイツ

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 「揺さぶり女」。&br; モースロイテの一種。&br; リーゼンゲビルゲ山地に伝わる。ナハトイェーガーは夜中に大きな音を立てて狩りをしているのだが、とくに狩りの対象とするのはこのリュッテルヴァイバーである。リュッテルヴァイバーは苔を身にまとった小さな女で、常にこの夜の狩人から逃げ続けなければならない。&br; しかしきこりたちが、樹木を伐採するにあたって「神の御意のままに」と言ってから斧を振り、そして倒した場合、その木の幹はリュッテルヴァイバーたちを助ける大切な場所となる。この木に彼女たちが乗っていれば、ナハトイェーガーは彼女たちを襲って狩ることができなくなるからである。しかし、きこりたちが、斧を当てる前に「神の御意のままに」とは逆の「御意のままに神」と言ってしまうと、それはリュッテルヴァイバーたちには何のやすらぎを与えることにはならなくなり、相変わらずナハトイェーガーから逃げ続けなければならない。&br;&br; この伝説はグリム兄弟『ドイツ伝説集』第271番にあるものだが、なぜ「揺さぶり女」という名前なのかの説明は書かれていない。リュッテルヴァイバーは「苔女」の仲間だが、この「苔女」は、自分たちが荒々しい狩から逃れるためにきこりたちに前述のような作法を守ること、などをこいねがう事がある。しかしきこりがそれを拒否すると、小さくても力のあるこの女精霊は彼をつかまえてグイグイと揺さぶって言うことを聞かせる。そのようなことがこの名前の由来になっているのだろう。
 「揺さぶり女」。~
 [[../モースロイテ]]の一種。~
 リーゼンゲビルゲ山地に伝わる。ナハトイェーガーは夜中に大きな音を立てて狩りをしているのだが、とくに狩りの対象とするのはこのリュッテルヴァイバーである。リュッテルヴァイバーは苔を身にまとった小さな女で、常にこの夜の狩人から逃げ続けなければならない。~
 しかしきこりたちが、樹木を伐採するにあたって「神の御意のままに」と言ってから斧を振り、そして倒した場合、その木の幹はリュッテルヴァイバーたちを助ける大切な場所となる。この木に彼女たちが乗っていれば、ナハトイェーガーは彼女たちを襲って狩ることができなくなるからである。しかし、きこりたちが、斧を当てる前に「神の御意のままに」とは逆の「御意のままに神」と言ってしまうと、それはリュッテルヴァイバーたちには何のやすらぎを与えることにはならなくなり、相変わらずナハトイェーガーから逃げ続けなければならない。

 この伝説はグリム兄弟『ドイツ伝説集』第271番にあるものだが、なぜ「揺さぶり女」という名前なのかの説明は書かれていない。リュッテルヴァイバーは「苔女」の仲間だが、この「苔女」は、自分たちが荒々しい狩から逃れるためにきこりたちに前述のような作法を守ること、などをこいねがう事がある。しかしきこりがそれを拒否すると、小さくても力のあるこの女精霊は彼をつかまえてグイグイと揺さぶって言うことを聞かせる。そのようなことがこの名前の由来になっているのだろう。
**関連項目 [#ndde496f]
-[[../荒々しい狩]]、[[../モースヴァイプリヒェ]]

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参考資料 - [[資料/81]]:310

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