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北欧/ストムペ・ピルト
の編集 - Encyclopædia of Monsters / Fabelwesen
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*ストムペ・ピルト [#d0b0489a] CENTER:&size(25){ }; 地域・文化:スウェーデン ---- おろかな巨人。昔、フイルケスタッズの近くのバールス山から少し離れた所に棲んでいた。~ ある日、山羊使いの若者がこの丘に来て、山羊たちにそこの草を食べさせ始めた。ストムペ・ピルトが怒ったのは言うまでもない。彼は大きな火打ち石をつかんで、少年の前に現れた。そしてこういった。~ 「ここまできたら、この石のように握りつぶすぞ!」~ そして、巨人はその石をつかんだかと思うと、その石は粉々に砕け、砂のようになってしまった。しかし若者は動じなかった。その上、~ 「お前もこうなるぞ!」~ といって、搾りたてのチーズを取り出し、潰したのだ。愚かな巨人は若者の手から水が滴り落ちるのを見て、少々動じた。巨人は、若者に勝負を挑むことにした。勿論、実力では巨人のほうがはるかに強く、直接対決では若者には勝算はない。そこで、若者は考え、あることを思いついた。悪口を言い合うことである。若者は、巨人に~ 「悪口を言い合っているうちに、だんだん腹が立ってきて、本気になるから」~ と説明し、愚直な巨人はそれに従ってしまった。~ さてまずは巨人の番。~ 「お前なんか鼻のひん曲がったトロルにさらわれちまえ!」~ 当然、動じる山羊使いではない。彼は~ 「お前は悪魔にさらわれればいいんだ」~ というと、矢をつがえて巨人に向かって発射した。巨人は勿論痛がり、~ 「こいつはなんだ?」~ と問いかけた。~ 若者は悪口だ、という。~ 「こいつにはなんで羽が生えているんだ?」~ 「良く飛ぶようにするためさ」~ 「じゃあ、なんでこう肉に刺さるんだ?」~ 「お前の体に根を生やすためさ」~ さて、更に若者が悪口を言おうとすると、巨人は~ 「悪口でさえこんなに痛いのに、とっくみあいじゃどうなるかわかったもんじゃない」~ と、岩穴に逃げ込んでしまい、若者は安心して山羊の放牧ができたとさ。 **関連項目 [#ndde496f] - - ---- 参考資料 -
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*ストムペ・ピルト [#d0b0489a] CENTER:&size(25){ }; 地域・文化:スウェーデン ---- おろかな巨人。昔、フイルケスタッズの近くのバールス山から少し離れた所に棲んでいた。~ ある日、山羊使いの若者がこの丘に来て、山羊たちにそこの草を食べさせ始めた。ストムペ・ピルトが怒ったのは言うまでもない。彼は大きな火打ち石をつかんで、少年の前に現れた。そしてこういった。~ 「ここまできたら、この石のように握りつぶすぞ!」~ そして、巨人はその石をつかんだかと思うと、その石は粉々に砕け、砂のようになってしまった。しかし若者は動じなかった。その上、~ 「お前もこうなるぞ!」~ といって、搾りたてのチーズを取り出し、潰したのだ。愚かな巨人は若者の手から水が滴り落ちるのを見て、少々動じた。巨人は、若者に勝負を挑むことにした。勿論、実力では巨人のほうがはるかに強く、直接対決では若者には勝算はない。そこで、若者は考え、あることを思いついた。悪口を言い合うことである。若者は、巨人に~ 「悪口を言い合っているうちに、だんだん腹が立ってきて、本気になるから」~ と説明し、愚直な巨人はそれに従ってしまった。~ さてまずは巨人の番。~ 「お前なんか鼻のひん曲がったトロルにさらわれちまえ!」~ 当然、動じる山羊使いではない。彼は~ 「お前は悪魔にさらわれればいいんだ」~ というと、矢をつがえて巨人に向かって発射した。巨人は勿論痛がり、~ 「こいつはなんだ?」~ と問いかけた。~ 若者は悪口だ、という。~ 「こいつにはなんで羽が生えているんだ?」~ 「良く飛ぶようにするためさ」~ 「じゃあ、なんでこう肉に刺さるんだ?」~ 「お前の体に根を生やすためさ」~ さて、更に若者が悪口を言おうとすると、巨人は~ 「悪口でさえこんなに痛いのに、とっくみあいじゃどうなるかわかったもんじゃない」~ と、岩穴に逃げ込んでしまい、若者は安心して山羊の放牧ができたとさ。 **関連項目 [#ndde496f] - - ---- 参考資料 -
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