アナンタ†
Ananta
अनन्त
地域・文化:ヒンドゥー
強大なるナーガの王。
原初のとき、世界には唯一者たるヴィシュヌ神と、その蛇アナンタ(またはシェーシャ)しか存在せず、ほかはただ水が無限に広がっているだけだった。アナンタはヴィシュヌの寝台の役割を果たしており、ヴィシュヌはその上で瞑想して寝ていた。
4000ユガの永劫の時ののち、ヴィシュヌのへそから世界蓮(ローカ・パドマ)が生えてきて、そこから創造神ブラフマーが誕生した。そしてブラフマーは世界を創造した(『バーガヴァタ・プラーナ』3.8)。
また、大海攪拌のときには、神々が引き抜くことができなかったマンダラ山を引き抜き、攪拌の準備にそなえた。
クリシュナの神話においては、アナンタはクリシュナの兄としてローヒニーの胎内に入り、そこからバララーマとして転生することになる(『バーガヴァタ・プラーナ』など)。
関連項目†
参考資料 - 資料/70: