アルケス†
Alcēs
地域・文化:ローマ
カエサルが『ガリア戦記』VI.27で述べている奇妙な獣。
アルケスはゲルマニアのヘルキニア森に棲む奇妙な動物の一種で、その姿や斑はヤギと同じだが少し大きく、角はなく、脚には瘤も関節もない。そのため横になって休むことができず、倒されると自力で起き上がることができない。寝るときは木を支えにしてほんのわずかだけもたれて休む。猟師たちはアルケスの寝床を見つけると、ひそかに樹木を刈り込んでおき、しかし立たせたままにする。アルケスがもたれかかると、その重さで木とともに倒れてしまう。
プリニウスが『博物誌』で述べる../アクリスと類似している。
関連項目†
参考資料 - 資料/973:205-206