ケトス

Kētos
Κητος

地域・文化:古代ギリシア


 ケートス。
 「クジラ」、「大魚」。星座の鯨座は原語ではケトスである。
 ギリシア神話などに登場する、海の怪物。ポセイドンの眷属。その姿は一定していないが、下半身はヒレのある長い蛇のような姿をしている。上半身は下半身と違って一定しておらず、ワニ、イルカ、蛇(歯や耳があり、目が正面近くについている、いわゆるドラゴンに近いもの)のような水棲動物や水に関係のある動物ばかりではなく、ライオン、イノシシ、馬、豚などの姿で彫刻に彫られることもあった。さらに翼が生えていることもあり、動物が上半身である場合は前脚がついている。美術上では前7世紀から登場しはじめ、アレクサンドロス大王のインド進出に伴ってガンダーラなどのインド美術にも影響を与えた。
 海の怪物としてかなり広い意味合いを持っていたケトスは、ある時は嵐を起こして航海を困難にする怪物だとされることもあれば、逆に航海の守り神だともされた。また、海を通してあの世に魂を運ぶ存在であるとされることもあった。
 ケトスはまた、海の老人ネレウスの娘たちであるネレイデスを背中に乗せる怪物でもあった。このようなケトスはネレイデスのような若い娘を好むとされ、例えばペルセウスの物語では生贄にされた王女アンドロメダを食べようとして逆に退治されてしまっている。

関連項目


参考資料 - 資料/88:


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Last-modified: 2010-06-28 (月) 05:31:57 (3312d)