サテュロス†
Satyros
Σάτυρος
地域・文化:古代ギリシア
複数形:サテュロイ(Satyroi, Σάτυροι)。
山羊の足を持った種族。酒乱の神ディオニュソスの従者で、家畜を奪ったり女を襲ったり、あまり良い性格はしていなかった。ギリシア神話でも端役なのだが、どういうわけか博物学のなかではカルル・フォン・リンネの時代(18世紀)まで「パラドクサ」として生き残った(『自然の体系』初版など)。
ローマの将軍スラの率いる軍隊はサテュロスに出会ったことがあるという。捕らえられたサテュロスは何か分けのわからない言葉を話し、いかなる通訳をつかっても通じなかったという。スラはサテュロスを逃がした。
以下は『ヘレフォード図』に描かれているサテュロス。クチバシがあるのは、本来は鷲鼻だったものが書き継がれていくうちに変形したものらしい。
関連項目†
参考資料 -